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映画■ザ・ファブル [映画]

映画■ザ・ファブル
監督:江口カン 主演:岡田准一

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映画・ザ・ファブル公式サイト→http://the-fable-movie.jp/

2月に漫画の方を紹介しましたが、映画観てきました。それも2回。元々友達も観たいと言っていたのですが、私が7月の初めは仕事が忙しく休みが合わないかなぁ?と思い公開初日が休みだったので、先に観に行ってしまいました。で、後日友達と休みが合ったので一緒に観に行きました。

内容としては、1巻~7巻の狂犬・小島(柳楽優弥)を中心の話です。映画なので真黒組を真黒カンパニーにし、組長→会長(光石研)、若頭・海老原→社長(安田顕)に置き換えていました。漫画7巻分を2時間に纏めるので、細かい所は華やかな映像に置き換えていましたが、漫画のイメージを捉えた映像でカッコよかったです。冒頭の休業前のファブル・アキラ(岡田准一)の映像も派手に華やかに登場し、アキラの特性をバッチリ映し出していました。1年間の休業に入り大阪に移ったアキラのプロとしての普通が岡田くんの無表情と脱力感でユーモア溢れた佇まいが殺し屋モードとのギャップが漫画そのものでしたねぇ。見る前は原作に比べみんなイケメンになっているので、どうかなぁ?というのもありましたが、俳優陣が演技派揃いだったので、漫画の世界観も崩れていなかったと私は感じました(人により漫画への思い入れがあるとは思いますが)。相棒のヨウコ(木村文乃)とボス(佐藤浩市)は見た目も似ていた。義理人情派の海老原も安田顕が小島への思いを人情感たっぷりに演じていました。小島役の柳楽優弥も危険度満載であの表情は柳楽くんの顔だからこそ出た雰囲気だと思いました。向井理くんも今までにない悪役を振り切って演じていたのが新鮮で良かった。佐藤二郎は相変わらず癒し担当でしたね。

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そして岡田くん、元々私は岡田くんの『SP』を見てからのファンだったので、岡田くんのアクションは大好物なんです。元々運動神経もいいし、小柄特有の動きの速さを持っている上に、『SP』の時に比べ格闘技も師範レベルになっているので、アクションもパワーアップしていました。動きの速いアキラの役には岡田くん以外考えられません。実写であの速さって、本当、私レベルの動体視力じゃ見逃してしまいます。他の人の動きも一緒に映っているので、早送りではないのがわかります。安田顕が妄想(シミュレーション)シーンの撮影時に「テーブルを挟んで向かいに居てたはずの岡田くんが、スタートの声が掛かったと思ったら、もう目の前に居てた。」と、どこかのインタビューで言っていました。気の毒だと思ったのが、岡田くんがスタントを使わないので、柳楽くんが高所恐怖症なのに、高い所から落ちる撮影を本人が演じ、何度もしてキレそうになっていた。との事。
後これもどこかのインタビューで岡田くんが言っていたのですが、海外のアクション映画に比べ日本はアクション映画の環境がまだまだなので、派手なセット等が組めないため、闘うシーンは人海戦術になっている。と。その人海戦術が返って海外アクション映画と違う良さが出ていたと思います。小島(柳楽優弥)を引きずりながら闘うシーンは面白くも圧巻でした。
続編はあるのかなぁ?あるのなら、早くしないと岡田くんも年齢的に無理が出てくるよぉ。漫画のアキラの年齢は28歳だけど、岡田くん38歳で演じましたから。今年39歳になっちまいます。

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これ、映画のパンフレットですが、表紙から、カッコいいい。中身も他のパンフレットより、読みがいがありました。
私がこの記事を書くまでに2つのアクションの賞を受賞しています。

■第19回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭(スイス))
-Best Asian Film Award

■第23回ファンタジア国際映画祭(カナダ)
−Best Action Film

おめでとうございます。

DVD、出たら必ず買います!!

予告動画
ドラマチック編→https://youtu.be/gcfeQLToRiw
主題歌予告動画→https://youtu.be/AVgWljJL_kU

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京極夏彦■今昔百鬼拾遺 天狗 [書]

京極夏彦■今昔百鬼拾遺 天狗

京極夏彦■今昔百鬼拾遺 天狗●新潮文庫.jpg


百鬼夜行シリーズ、今昔百鬼拾遺 3社横断刊行3冊目新潮文庫から発売されました。鬼、河童に続き今回は『天狗』です。話の舞台は鬼は町中、河童は川、今回の天狗は山です。登場人物は前回、前々回に続き呉美由紀ちゃんと中禅寺敦子。そして篠村美弥子。あれ?この名前記憶があるなぁ?誰だっけ?京極堂シリーズとは違った気がする・・と思い、読み進めている内にヒントがあるだろうと思い少し読み進めました。結構早めに榎木津礼二郎の『百器徒然袋』の中だと思い出し、先にそっち、読みました。『百器徒然袋 雨』の中の第一話『鳴釜』でした。『鳴釜』の中の馬鹿息子櫻井哲哉の婚約者というか、結婚式を榎木津礼二郎に無茶苦茶にされた篠村代議士の娘で冷静、気丈な才媛お嬢様美弥子。が今回呉美由紀ちゃんと遭遇、行動を共に致しました。

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内容は、まず呉美由紀ちゃんと篠村美弥子が高尾山の山中で陥穽(落とし穴)に落ち、遭難している所から始まります。二人の出会いはそれぞれの理由で榎木津の探偵事務所薔薇十字探偵社に行った時が偶々一緒で、二人とも榎木津礼二郎に会えず、帰りにパーラーでお茶をし、その時美弥子から友達の是枝美智栄さんが行方不明になっている話を聞く。美弥子は是枝美智栄さんに、高尾山行きを誘われていたので、何か手掛かりがないかと高尾山迄美由紀と二人で探しに行き、二人で壙(あな)に陥ちた。冷静な美弥子と楽天的な美由紀は壙に陥ちたが、自力では上がれないけれど、夜遅く壙の中で大きな声を出しても誰にも聞こえないと判断し、美弥子の手持ちのおにぎりと美由紀のポン菓子でお腹を満たし、色々な話をしながら時間を過ごしていた。日が昇るのを待つまでもなく、探索隊(敦子、益田龍一、熊沢金ちゃん、篠村家の運転手の宮田)に二人は助けられた。敦子は美由紀に以前子供屋で話を聞いていた美弥子の友達の件で報告があり偶々学校迄訪ねていた為異変に気付き、益田龍一、金ちゃん、宮田と共に探索隊を組み高尾山迄探しに来ていたのだ。
今回の話の本筋は美弥子の友達是枝美智栄がただの行方不明ではなく、謎が多いのだ。警察などの捜索隊などがいくら探しても、山への登りの目撃者はいるが、下山の目撃者はいない、そして、その後高尾山から離れた群馬県の迦葉山(かしょうざん)で女性の腐乱死体が是枝美智栄の物を身に着けていた事(その中には以前美弥子と交換した美弥子の名前が刺繍された帽子が含まれていた)。その女性は是枝美智栄とは確実に違う事(骨折の跡、髪の長さ)。そして美弥子と美由紀が陥ちた壙が半分自然にできたものに人工的に手が加えられ出来た陥穽だった事。これらの謎を美弥子と美由紀の陥穽の中での会話と敦子・益田・鳥口守彦の調査というか謎解きの経緯と交互に話が進みます。
未読の方の為に謎解きは伏せておきます。何故天狗?と思った方もいると思いますが、昔は行方不明になった時は、神隠し、天狗攫いと言われていたので。まぁ、今と違って人攫いの様な犯罪は未解決なものが多く、残された人は、神や天狗のせいにして心の中で完結させていましたから。

やっと三社祭りの三冊揃いました。

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面白かったです。文庫なので、あっという間によんでしまいましたが、三冊を通して女子高生の呉美由紀ちゃんの視線からの話だったので、京極堂シリーズとは違った可愛い感想が私と年の変わらない京極夏彦の筆により書かれていました。三話共最後は美由紀ちゃんの啖呵で老若男女が納得するという終わりも良かったです。このシリーズも続けて欲しいなぁ。

そうそう前回の終わりに、映画『ザ・ファブル』を観に行くと書いておりました。見に行ってきました、面白かったです。その報告は次回ということで。1回観たのですが、友達ともう1回観に行く予定なのでその後になると思います。出演俳優がみんないい味出していてクセになります。おかわりします。岡田くんのアクションは速すぎて見えんかった。もう1回見たからって見切れるとは思っていませんけど、もう1回見ます。

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今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)

今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: 文庫




百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)

百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/11/11
  • メディア: 新書



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