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坂本龍一 選■耳の記憶 後編 [音]

坂本龍一 選■耳の記憶 後編

坂本龍一■耳の記憶 後編-1.jpg


前回の続き後編です。

Disc-1
●1. イゴーリ・ストラヴィンスキー 春の祭典から第1部大地礼賛1.序奏
 ゾフォ(ピアノ)
この曲、クラッシック音楽としては、異端な曲なのかな?結構衝撃的なメロディだと思います。ハ長調で始まるのですが、始まってすぐにハ長調ではないメロディが入ります。これは教授の解説の力を借りないと私にはどう説明したらよいのか、予備知識がなさすぎて無理です。教授曰く、20世紀で最も重要な曲の一つじゃないかと。やはり2小節目でハ長調でない対旋律が入っている。全体を通して調がはっきりしているような、していないような曲のようです。冒頭のメロディは有名のようですねぇ。100年前パリで初演された時は客同士が喧嘩するほど評価が分かれたそうです。ピアノの連弾で、私は面白く聴きましたが、その当時は確かに評価が分かれたんだろうなとは想像できるような曲です。機会があれば聴いてください。これに入っていたのはピアノ連弾でしたが、オーケストラ用に編曲もしているようです。
春の祭典→https://youtu.be/XwJaQWhDZkU

●2.クロード・ドビュッシー 交響詩 海から第1曲海の夜明けから真昼まで
 ピエール・ブーレーズ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
この静かな曲だけど、それぞれの演奏が際立つ演奏です。教授の『Last emperor』はこれの影響を受けているのかしら?私はどうもそう感じました。

●3.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004から シャコンヌ
 ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
あまりにカッコよくで、速攻検索して、ポチっと注文してしまいました。以前この曲全体ではないのですが、あるフレーズだけは聴いていて、曲名がどうしても知りたかったのですが、わからず、やっとここで知ることができました。この中に入っているのは1934年録音ですが、私が購入したのは1956~1957年録音でした。すばらしい演奏です。ヴァイオリンの和音演奏ってすごく迫力がありますね。かなり技術のいる演奏なのは素人の私にもわかりました。
1934年録音→https://youtu.be/8IX0s3HRavk
1957年録音→https://youtu.be/Hdxc2B0vbbE

●4. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 交響曲第3番英雄から第1楽章
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
これは1952年の録音になります。解説曰く、19世紀的テンポで、テンポの揺れがあります。一定のテンポは20世紀になってからのようですね。どちらが良いのかはわかりませんが、私の好みは揺れがある方が情緒を感じられるのではないかと感じます。やはり揺れというのは人間独特のテンポですから。クラッシックではないですが、グルーブ感というのも、ほんのわずかなズレから生まれているような感じもします。『英雄』はベートーヴェンがナポレオンに触発されて作曲したようですね。(私は知りませんでしたが、有名な話のようです)なので作曲中にナポレオンが皇帝に即位し、激怒したと言われているみたいです。ベートーヴェンはナポレオンがヨーロッパを解放してくれると期待していたようですね。

●5.モーリス・ラヴェル 水の戯れ
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
冒頭の音の減衰から、水を彷彿させます。解説によるとラヴェルは20世紀的一定のリズムで演奏したそうですが、このアルゲリッチは19世紀的に戻しエモーショナルに演奏しています。ラヴェルの弟子のペルルミュテールの演奏と聴き比べると面白いようですね。
アルゲリッチ→https://youtu.be/0IRJPOerCLA
ペルルミュテール→https://youtu.be/GaOQgj7iXJY
聴き比べたらどっちも良かった・・・。

●6.フランツ・シューベルト ピアノ・ソナタ第11番ヘ短調D.625から第3楽章
 アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
すごく速い曲です。作曲に詳しくない私にはわからなかったのですが、解説曰く第1楽章と第3楽章はヘ短調なのに、第2楽章はホ長調になっているのは古典派ではない調性だそうです。

●7.フレデリック・ショパン 舟歌 嬰ヘ長調作品60
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
5曲目と同じくアルゲリッチの演奏です。この方の演奏はすごく情緒があり、うねりを感じます。舟歌はヴェネツィアのゴンドラ漕ぎが歌うような鼻歌のようなものらしいです。この解説を読むと、やはりうねりは欲しいなと感じました。(ゴンドラ漕ぎの歌っている姿を想像しながら聴くのもいいかも)

●8.フランシス・プーランク オーボエソナタから第1楽章エレジー
 パスカル・ロジェ(ピアノ) モーリス・ブールグ(オーボエ)
オーボエという楽器自体あまり身近にないので、意識したことはないのですが、哀愁のある音色ですね。昔のドラマに効果音として使っていた?この曲の作曲者、プーランクは初めて名前を知った作曲家です。

Disc2
●1.リヒャルト・ワーグナー 舞台神聖祝典劇『パルジファル』から第1幕への前奏曲
 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団
幻想的な雰囲気の曲です。神聖祝典劇『パルジファル』というのがわからなく、解説ではなくWikiってしまいました。キリスト教に基づく聖杯伝説のようですね。前奏曲ですから、荘厳な始まりです。
パルジファル・Wiki→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB

●2.セザール・フランク ヴァイオリン・ソナタイ長調から第1楽章
 ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)  ジャック・ルヴィエ(ピアノ)
解説によるとあまり一般的でないとのことですが、私は聴いた事はありました。曲名までは知りませんでしたが、メロディが特徴的だったので、記憶していたのかもしれません。作曲家は必ず勉強する曲だそうです。この曲60歳を過ぎてから作曲した曲だそうです。人生経験豊かな方が作曲したと言われて納得するような曲です。ヴァイオリンの音色いいです。カントロフ、また探してみます。

●3.アントン・ブルックナー交響曲第5番変ロ長調から第1楽章
 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
まぁ、壮大な始まりです。正直この壮大さは、私にはまだまだ理解できていないと思います。どうも聞き流してしまっているようです。

●4.ヨハネス・ブラームス 4つのピアノ小品作品119から第1曲ロ短調
 ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
感想としては、フワッとした曲。ピアノの練習曲にありそうです。間奏曲だそうです。元々幕間に演奏された曲をシューマンやブラームスが独立させたようですね。

●5.フレデリック・ショパン 24の前奏曲作品28から第1番ハ長調
 サンソン・フランソワ(ピアノ)
すごく短い曲ですが、結構激しくアルペジオが展開しています。

ロベルト・シューマン 交響的練習曲作品13から
●6.Theme Andante
●7.Etude Ⅰ
●8.Variation Ⅱ
●9.Etude Ⅲ
●10.Variation Ⅲ
●11.Variation Ⅳ
●12.Variation Ⅴ
●13.Variation Ⅵ
●14.Variation Ⅶ
 イーヴォ・ポゴレリッチ(ピアノ)
解説曰く『練習曲』とあるが『変奏曲』だそうです。アンダンテの意味はテンポの速さですが、アレグロ程速くなく、アダージョとの間のテンポですね。エチュードは練習曲、ヴァリエーションは変化です。曲自体はタイトルそのままです。でもね、これ、難しそうですが弾くのは楽しいと思います。

●15.J.S.バッハ フーガの技法 コントラプンクトゥスⅠ
 フレットワーク
前編で少し紹介していますが、古楽器のヴィヨールの演奏です。バッハの最後の作品で未完です。未完のまま演奏されているので突然終わるのが、衝撃的で寂しく感じます。バッハの綴り、BACH(ロイハロ)がテーマに入っている部分があります。Hはドイツ語でBです。子供の頃ドレミファソラシド、ハニホヘトイロハ、CDEFGABC(英語読み)、とCDEFGAHC(ドイツ語のツェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、ハー、ツェー)も覚えさせられたのよねぇ。たぶん幼稚園か小学校1年生の時だったと思う。小さい時に覚えたので忘れられないのだわ。エレクトーンは左手がコードを弾くのが殆どだったので、覚えさせられたのかな?

●16.フェデリコ・モンポウ 歌と踊り第6曲
 フェデリコ・モンポウ(ピアノ)
解説より、スペインのカタルーニャ地方の作曲家だそうです。すごく情熱的な綺麗な曲です。私は結構好きです。作曲家自身が演奏しています。

Disc3
●1.ジョン・アダムス フリギアの門
 ラルフ・ヴァン・ラート(ピアノ)
解説でも比べていましたが、スティーブ・ライヒのミニマルミュージックとは少し違う、なんともいえない綺麗な旋律です。ライヒは私も大好きでよく聴きますが、ライヒのようにミニマルなのにシャープな音楽と違い、どちらかというと流れるような雰囲気です。激しい部分もあるのですが、やはり、流れを感じます。結構好きかなぁ、これ。また探してみようかと思います。

●2.クロード・ドビュッシー フルート、ヴィオラとハープのためのソナタから第1楽章
 トリオ・メディシス
フルートって不思議な音色に感じます。何というか空気の抜け感がね。解説によるとこの曲の演奏で大御所の有名なのがあるそうですが、教授曰くそちらはフルートが野太いそうで、こちらの“わびさび”感のある方を選んだそうです。

●3.マヌエル・ブランカフォルト 過ぎ去りし日々の覚書 La Lluna Brilla
 ミケル・ビリャルバ(ピアノ)
この曲もフェデリコ・モンポウと同じスペインの作曲家だそうです。スペインというとフラメンコのイメージから情熱的なイメージがありますが、モンポウもビリャルバも寂しくなるような、悲しい音楽です。30代の頃一度スペインへ旅行に行ったことがあるのですが、アンダルシア地方を周った為カタルーニャ地方には行っていない。行ったことがある地方であれば、地方色にこだわったものを感じ取れたのかもしれません。

●4.ロベルト・シューマン ピアノ三重奏曲第3番ト短調から第1楽章
 ボロディン・トリオ
ピアノ曲ですが、ヴァイオリンが印象的な曲です。解説によるとシューマンは自殺未遂をし、療養所で46歳で亡くなったそうです。早い死ですよね。繊細なメランコリックな方だったのではないかと想像してしまうような曲です。

●5.クロード・ドビュッシー 前奏曲第2巻から第5曲ヒースの茂る荒野
 アルトゥーロ・ベネゲッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
すごく綺麗なピアノの旋律です。教授が一番好きなピアニストだそうです。

●6.ガブリエル・フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13から第1楽章
 カン・ドンスク(ヴァイオリン) パスカル・ドゥヴァイヨン(ピアノ)
抒情的な曲です。若い頃の曲のようですね。解説にあったエピソードが中々可愛らしいエピソードでした。フォーレは長い間パリの音楽院の学長だったそうです。そういう人物がドビュッシーに嫉妬していたとの事。で、ドビュッシーの弦楽四重奏曲を聴いて「こんなすごいものを書かれたんじゃ、もう私は一生、弦楽四重奏曲は書かない」と言って何十年も書かなかったそうですが、ラヴェルや弟子たちに懇願され、書いたのが渋くて、悪くない曲。との事。そっちは紹介されていませんでしたね。

●7.ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466から第2楽章ロマンス
 ルドルフ・ゼルキン(ピアノ) クラウディオ・アバド指揮 ロンドン交響楽団
モーツァルトは私には上品すぎるような感じがします。しかし、解説にはモーツァルトは天使性と悪魔的な部分と同居している。『ドン・ジョヴァンニ』や『レクイエム』は悪魔の方のようですね。

●8.ドメニコ・スカルラッティ ソナタロ短調K.87
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
この曲自体はう~ん、普通という感想だったのですが、この曲の解説が面白かったです。教授はスカルラッティも演奏者のホロヴィッツも好きではないと宣言しているのですが、数年前にYoutubeで見た演奏が素晴らしかったから紹介したようです。見たのはホロヴィッツの最晩年の演奏で豆腐を切るような演奏だったそうです。

これで後編は終了です。私はどちらかと言えば前編より後編の方が好きです。ユーディ・メニューインを知ることも出来たし、他にも探して聴こうと思ったものがあった。こういう色々な曲をオムニバスで集めているCDは他にもあると思うのですが、そのチョイスが自分に合うかどうかは結構賭けになると思います。その点この2つは坂本龍一 選という事で安心して買うことが出来ました。次はやっぱ、高いけれど『schola』を買い揃えるべきか・・・・。宝くじでも当たらないかしらねぇ。(願望というか懇望)










J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080 (6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版) BACH : The Art of Fugue / FRETWORK) [catalogue CD] [limited edition]

J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080 (6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版) BACH : The Art of Fugue / FRETWORK) [catalogue CD] [limited edition]

  • アーティスト: フレットワーク,J.S. バッハ
  • 出版社/メーカー: Harmonia Mundi Fr.
  • 発売日: 2010/06/17
  • メディア: CD



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坂本龍一 選■耳の記憶 前編 [音]

坂本龍一 選■耳の記憶 前編

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この1、2年、クラッシック音楽の模索をしています。まずは子供の頃から好きな曲があったバッハから入ろうと思っていて、好きな曲の入っているCD1枚と、わからないので適当に選んだ1枚とを聴く。
BACH■最初の2枚.jpg

で、以前紹介しましたヘルムート・ヴァルヒャに進み、
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その後坂本龍一が「ファミリーヒストリー」で紹介していた「THE BUDAPEST STRING QUARTET」を買い、
RAVEL--DEBUSSY■The-Budapest-String-Quartet■弦楽四重奏 - コピー.jpg

やはり坂本龍一のお気に入りの物は私好みの物が多いと思い、グレン・グールドを買ったら、
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すっかりハマってしまいました。で、次はどう進む?と思ったのですが、世の中にはとんでもない量のクラッシック音楽があるので、やはりここは坂本龍一先生に勝手にお伺いをたてようと思い、まずYou Tubeで坂本龍一が以前NHKでやっていたscholarを見て情報収集。でyoutubeって横にお薦めが出るでしょ。あれに、坂本龍一が他の人とバッハについて対談しているのがあって、そこで紹介していた、フレットワークってのが気になって調べて購入。古楽器のヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)らしいです。ヴァイオリンやチェロよりも楽器本体の厚さとかが違うのかな?響きが違います。音量も違い、室内音楽向けとの事。
Fretwork■3枚.jpg

(これ、最初は1枚買おうとしたら、それぞれはもう売切れていたので、ジャケットは違うけれど3
枚組があったので購入した)
どうも私は交響楽団より、ソロやデュオ、トリオ、クァルテット等各個人それぞれの演奏が際立つ方が好みだな。とは気付いていたのですが、取り敢えず他のも聴きたいと思い、上記の『坂本龍一選 耳の記憶』ってのがあるのを知っていたので、購入しました。雑誌・婦人画報で掲載していたものがブックレットとしてついています。坂本龍一が子供の頃から聴いていた音楽を耳の記憶として紹介しているものです。偏っているのかもしれませんが、色々入っていました。3枚組で、ブックレットを読みながら聴きました。私の様なクラッシック初心者には向いていますね。紹介している曲が入っているCDもブックレットの最後に掲載していました。
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なので、次に何か買おうと思う時、作曲者、演奏者両方わかるようになっていました。
まずは
Disc-1
●1.J.Sバッハ インヴェンション第一番ハ長調BWV772
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
この曲はヘルムート・ヴァルヒャのチェンバロで聴いていました。オルガンワークス13枚組の最初の1曲目だったので。坂本龍一は左利きなので、他の右手メインの曲と違い、この曲は左手が右手と同様に重要だったので、すごく嬉しかったそうです。

●2.フレデリック・ショパン 子守歌変ニ長調作品57
 マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
すごく綺麗なメロディと優しい演奏です。子守歌ですからねぇ。これ聴きながら眠る子供はどんな子供に育つのでしょうね。この曲、TVCMにも使われていたのかな?メロディは知っていました。それとも誰かが演奏していたのを聴いていたのかしら?

●3.ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466から第一楽章
 フリードリヒ・グルダ(ピアノ)、クラウディオ・アバド指揮、ウィーン・フィルハーモニー楽団
すごく華やかで、明るい曲を楽しんで演奏している印象です。

●4.ヨハネス・ブラームス 3つの間奏曲作品117間奏曲変ホ長調作品117-1
 グレン・グールド(ピアノ)
この曲はグレン・グールドの坂本龍一セレクション(バッハ以外の方)の3曲目にも入っていました。すごくしっとりと弾きこんでいます。ブラームスの晩年の曲だそうです。

●5.ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第30番第1楽章
 ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
この曲は有名ですね。曲名は知らなくても、ほとんどの方がどこかで耳にしている曲ですね。私も好きです。坂本龍一曰くこの曲はベートーヴェンらしくないそうです。私はそんなに詳しくないので、らしくないかどうかは判断できませんでしたが。

●6.モーリス・ラヴェル 弦楽四重奏曲ヘ長調第1楽章アレグロ・モデラート-トレドゥ
 アルバン・ベルク四重奏団
この曲は、ブダペスト弦楽四重奏団の方で聴いていました。すごく爽やかな草原のようなイメージの演奏です。

●7.グスタフ・マーラー 交響曲第10番嬰ヘ長調から第1楽章
 ピエール・ブーレーズ指揮、クリーヴランド管弦楽団
何というか物語感のある壮大な曲って感じですね。正直言って、マーラーは知りませんでした。どこかで聴いているのかもしりませんが、記憶にはとどめていませんでした。

●8.クロード・ドビュッシー 弦楽四重奏曲ト短調作品10から第1楽章アニメ・エ・トレ・デシデ
 アルバン・ベルク四重奏団
この曲もブダペスト弦楽四重奏団ので聴いていました。哀愁のある曲です。すごく好きなメロディが入っている曲なんです。クラッシックの曲はどこかで聴いていても、曲名や作曲者を知らない場合が多いですよね。

●9.クロード・ドビュッシー 映像第1集から第2曲ラモードをたたえて
 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
これは可愛さのあるメロディから、複雑なメロディに変わり、なんとも言えない雰囲気なんですが、ザ・ピアノ曲って感じですね。坂本龍一の解説によると演奏のミケランジェリは譜面の細部まで丁寧に明晰に演奏し、難しい曲も優しい曲に聞こえる演奏だそうです。

Disc2
●1.ビル・エバンス マイ・フーリッシュ・ハート
 ビル・エバンス・トリオ
クラッシック音楽ばかりの中で珍しくJAZZの名曲です。JAZZは全く抵抗なしというか好きです。私は子供の頃からエレクトーンを習っていたのですが、小学校4年~中学3年まで習った先生がYAMAHAの講師らしくないというか、私に色んな曲を弾かせてくれました。小学校6年の時にクラッシックの有名な曲『ユーモレスク』を先生がアレンジして、自筆の譜面をくれたのですが、それをみせて、この曲をswingに変えて弾くように指導し、それを発表会で弾きました。小6でswingって今から考えれば超~生意気かも。その先生、前の年にはプロコルハルムの『青い影』のレコードを買わせ、聴きこんでから弾くように指導、その後色々弾かせてくれたのですが私に一番合うのがJAZZだったみたいで色々弾かせてくれました。なのでJAZZは身近な音楽。譜面を見て弾くことは習いましたが、もっとアドリブ等を真剣に習いたかったですね。高校生に入ってJAZZの得意な先生を紹介してもらい習いに行ったのですが、あまり相性が良くなかったのか、記憶にないんですよね。この曲ももちろん知っていましたが久々に聴き、心地良かったです。

●2.フランツ・シューベルト ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960から第1楽章
 ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
教授の解説曰くこの方の演奏は特異らしく、すごく遅く弾くらしい。この曲を演奏している他の方のスピードが私はわからないので、きっと私はこの曲を遅いものとしてインプットしてしまうかもですね。曲自体は綺麗なメロディという表現が似合います。清々しい感じです。全体的には清々しいのですが、物語感のある長い曲なので、低音で想像力を掻き立てる場面もあり。しかし、28分12秒もあり、途中寝てしまいそうでした。

●3.ヨハネス・ブラームス クラリネット五重奏曲ロ短調作品115から第1楽章
 レオポルト・ウラッハ(クラリネット)ウィーンコンツェルトハウス四重奏団
古い録音だけど、カッコいい始まりです。1951年の録音のようです。印象的な始まりですね。クラリネットという楽器は普段身近にある楽器ではないので、聴きなれない音色ですね。この哀愁漂う弦楽器にクラリネットがすごく優しく優雅に聞こえます。そしてこの曲のこの弦楽器、好みですね。教授の解説では「北国の人」といくくりで、雪で閉鎖された場所で暖炉に当たりながら静かに生活をするイメージとの事。確かに外は雪が降っていそうな感じです。

●4.ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調から第1楽章
 グレン・グールド(ピアノ)レナード・バーンスタイン指揮コロンビア交響楽団
壮大な始まりです。覚えやすいメロディが基礎になっていますが、すごい拡がり様で構成された交響楽団との協奏曲です。解説を見てみると、教授は譜面を買って聴きこんで音の重ね方や技術的な事を勉強したようです。ほんと主旋律はわかりやすいので、こうまで拡がるんだと思ってしまいます。グレン・グールドのピアノも優しく綺麗です。

●5.J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻BWV846-BWV869 24の前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
響きのあるチェンバロでの演奏です。ヘルムート・ヴァルヒャのオルガン・ワークスにも入っていました。
聴き比べると、ヴァルヒャの方が力強い感じを受けたかな。チェンバロの音色は荘厳な感じですね。パイプオルガンとは違う荘厳さが感じられます。

●6.ガブリエル・フォーレ レクイエム作品48からⅥわれを許したまえ
 シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団
解説によるとレクイエムは死者に対するミサ曲だそうです。キリスト教徒でない私はレクイエム=葬送曲と単純に思っていましたが、“われを許したまえ”と入っているので、意味のある曲ですね。

Disc3
●1.ロベルト・シューマン ピアノ五重奏曲変ホ長調から第1楽章
 ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)ブダペスト弦楽四重奏団
ピアノ+ストリングス・クァルテットですが、ピアノ五重奏曲というのは結構少ないそうです。私個人としては、この曲に関してはピアノより弦楽器の演奏の方が好きかなぁ。

●2.クロード・ドビュッシー 組曲『子供の領分』から第3曲人形へのセレナード
 アルトゥーロ・ベネゲッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
可愛く綺麗な曲です。子供が弾く曲ではなく、子供に聴かせるために作った曲のようですね。そりゃそうだ、子供が練習で弾くには難しいと思います。でも確かに子供に聴かせたい曲だわ。

●3.フレデリック・ショパン 幻想曲ヘ短調作品49
 ヴラド・ペルルミュテール(ピアノ)
この曲、幻想曲、短調・・・だなぁと思うのですが、あるメロディに引っ掛かりがあり、解説読んだら・・やっぱりと思ってしまいます。曲の冒頭が中田喜直作曲の「雪の降るまちを」とそっくり。中田喜直はショパンが大好きだったようで、意識的だったみたいです。でも最初は幻想曲って感じですが途中からわりと明るい夢のような感じになりますね。

●4.モーリス・ラヴェル ソナチネから第1楽章 
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
私の数少ない聴いた中でラヴェルの曲はどちらかと言うと女性的な感じを受けていたのですが、これは特にそう感じました。教授もこの曲の解説では女性的と表現していました。特にこれは演奏も女性だったから特に感じたのかもしれません。

●5.エリック・サティ ジムノペディ第1番
 ジェローム・カルタンバック指揮 ナンシー歌劇場交響楽団
この曲は有名過ぎて説明の必要はないと思いますが、巷に流れているのは大体ピアノソロが多いと思います。これはドビュッシーが交響楽団用に編曲し演奏しているのでまた違った印象を受けます。

●6.フランツ・シューベルト 4つの即興曲作品90D899第4曲変イ長調アレグレット
 アルトゥール・シュナーベル(ピアノ)
シューベルトはザ・ピアノ曲って感じですね。解説では作曲に関して説明が入っています。どうもシューベルトはメロディが溢れており主旋律が引き立たないとの事。このアルトゥール・シュナーベルの演奏は19世紀的らしいです。20世紀と比べる程の耳は持っていませんが、頭に刻んでおきます。

●7.ジョン・ダウランド 涙のパヴァーヌいにしえの涙
フレットワーク
フレットワークはCDも購入しましたが、バッハのみだったので、これは知りませんでした。ブックレットの最後をチェックすると配信限定の曲だったようです。すごくしっとりとした、哀愁のある曲です。ヴィヨールはヴァイオリンのような響きではないですが、室内音楽用の楽器だと聞いて納得する優しい音色です。

●8.ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト セレナード第10番変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」から第1楽章
 ピエール・ブーレーズ指揮 アンサンブル・アンテルコンタンポラン
この曲はモーツァルトの管弦楽曲だそうですが、ここに入っているのは12の管楽器と1つの弦楽器という編成での演奏です。音色は優しくコケティッシュな表現もあります。名手揃いの楽団のリハーサルは1回が普通のようですが、ブーレーズは30回もリハーサルをしたようです。

●9.ヨハネス・ブラームス 4つのバラード作品10から第4曲ロ長調
 アルトゥーロ・ベネゲッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
これはクラッシック初心者の私には、ん?と思う部分がありました。長調と短調が入れ替わり入ってくるので、中々不安感が掻き立てられる感じですかね。解説によると“長調と短調が行ったり来たりする曲調を持ち、ロマン派の特徴が顕著です。”との事。そうかロマン派の特徴かと教えられました。

3CDの私なりの感想と少しの説明を紹介しました。これ、前編なので、後編も頑張って記事にする気はあります。

正直感想を書くより、ブックレット見ながら曲名を入力するのにパワーが要ります。この年齢になると当然老眼が入っており、ド近眼の私は遠近両用の眼鏡(外出時は遠近両用コンタクト)を使用していますが、小さすぎる文字の場合、近眼の私は裸眼の方が見やすい。しかし、PC画面の入力は裸眼では無理なので、眼鏡を着けたりはずしたりするので中々面倒ですね。職場でのお客さんで、70越えた女性の方でコンタクトやレーシックの手術ではなく目にレンズを入れる手術をした方がいるのですが(詳しくはわかっていないのですが)「楽になったわよぉ」と軽くおっしゃっていましたが、勇気のある方だなぁと感心していまいました。裕福な家の奥様なので、手術の金額を聞く勇気もない私でしたけど。
























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映画■ターミネーター・ニューフェイト [映画]

映画■ターミネーター・ニューフェイト

2019.11.08■ターミネーター・ニューフェイト-2.jpg


京極堂のシリーズも取り敢えず一通り紹介したので(メインの方だけ)久々に映画でも。
私、今迄観てきた数ある映画の中で2番目に好きなのが、『ターミネーター2』なんです。1番好きなのは、F・コッポラの『ドラキュラ』なのでかなりタイプの違うものですが、好きなものは好きなので一貫性がなくても良いと思っています。で、今回の『ターミネーター・ニューフェイト』は正統な続編という事で、観てきました。職場の人が8日の金曜日公開だと教えてくれてたんです。丁度休みだったので、前の晩に復習で『T2』のDVD迄ちゃんと見ました。まぁ好きなので内容はバッチリ覚えていましたけれど、気分を盛り上げる為もあったかな。
映画■ターミネーター2DVD-1.jpg


いやぁ、古い映画なので、映像は今と比べものにはならないですが、いい映画には変わりない。やっぱ好きだわこの映画。シュワちゃんも若いですね、こちらは。私30代の頃体型の為か何度か『T2』のリンダ・ハミルトンみたいと言われた事があるのですが、あそこまでムキってなかったのですが、カッコよかったので、嬉しかったですね。ニュー・フェイトではリンダ・ハミルトンのオバサンぶりも楽しみでした。予告編観てもカッコ良かったし。

公式サイト→http://www.foxmovies-jp.com/terminator/?p=true

で観てきました。

2019.11.08■ターミネーター・ニューフェイト-1.jpg

時間的に吹替えのポスター前が空いていたので。実際見たのはIMAXです。
2019.11.08■ターミネーター・ニューフェイト チケット-1.jpg

2D・字幕の方でも良かったのですが、上映時間の問題でIMAXにしました。迫力の音響でも良い内容だしね。初日IMAXの1回目の上映だったのですが、結構人多かったです。チケット買った後に、こんな物が売っているのを見つけました。
2019.11.08■ターミネーター・ニューフェイト-2.jpg

ポップコーン入れでした。大きいので、買って部屋に置いてもなぁ・・・と思い、買っておりません。何人か買って持っている人は見ました。
で、内容ですが、さすがに上映中ですので、書けない・・・。
映像技術が高くなっているので、映像自体の迫力もすごいし、闘っているシーンなんかも、速いし、動きが人間離れしています。でもね、やはり、シュワちゃんとリンダ・ハミルトンの存在と迫力は高度な技術とは別物でカッコ良かったです。シュワちゃんが72歳なのは知っていたのですが、家に帰ってから、リンダ・ハミルトンの年齢とグレース役のマッケンジー・デイヴィスの身長を調べてしまった。リンダ・ハミルトンは63歳だった。あんなカッコイイ63歳になりたい・・・。(闘う事はないけれど)マッケンジー・デイヴィスは178㎝もあった。元モデルかな?と思ったけど普通に女優さんみたいですね。
そうそう予告編にも入っていますが、1つだけネタバレを。
リンダ・ハミルトンが「I’ll be back」と言うシーンが無茶カッコ良いのですが、職場の人が吹替えで見たらしく、あのシーンは戸田恵子が「すぐ、戻る」だったらしいです。まぁ子供さんも居るだろうから、しょうがないけれど、あそこは英語のままがカッコ良かったかも?と少し思いました。


ターミネーター2 特別編 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD







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