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内藤了■よろず建物因縁帳 [書]

内藤了■よろず建物因縁帳

前回京極夏彦の「今昔百鬼拾遺」シリーズのが1冊目を紹介し、5月26日に次の「河童」発売を待っていました。でも、1カ月も間があるので、その間に読もうと思っていたのがありまして、今回は「河童」の前にこれを。

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内藤了 よろず建物因縁帳シリーズです。

内藤了さん、wikiで見ても、京極夏彦さんとの対談を読んでも、長野県出身でデザイン事務所の経営者と書いているだけで年齢、お顔は不明です。
私がこの人の本を読んだきっかけは、2016年に波留ちゃん主演のテレビドラマ『ON』を見て原作を読んでみたいと思って読み始めたのがきっかけでした。
放映されたのは確か9回だけだったのですが、原作はシリーズでまだ続いていました。

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このシリーズは『猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』とついているように、猟奇犯罪を扱ったものでしたが、猟奇犯罪捜査班のレギュラーメンバーに人間味があり、残酷な事件の中にホットするものがあり、すっかり全シリーズ制覇してしまいました。
で、少し前に今回紹介の『よろず建物因縁帳』をみつけ、相変わらずタイトルは怖そうだと思いながら1冊購入。読もうとしたら、シリーズの4巻目だったので、1巻目を探しても近くの本屋では見つからず、取り寄せて最初から読み直しました。

内容は広告代理店アーキテクツ営業の高沢春菜(はな)が営業先で出会う様々な因縁含みのある建物というか場所に、因の声を聞き、そして正しい流れに色んな物を曳く曳家の隠温羅流(おうらりゅう)の導師仙龍こと鐘鋳建設社長の守屋大地が登場します。高沢春菜自身自覚はないが、仙龍曰く“サニワ”(霊感なのか、どうもそうでないような不思議な力)持っているようで、仙龍が曳家をする場合必ずその“サニワ”持っている人物が必要となり、必然的に行動が共になる。他の登場人物として、上司の井之上、鐘鋳建設の職人で文化人類学の修士号を持つコーイチこと崇道浩一、民俗学者の小林教授、腕は確かな生臭坊主加藤雷助和尚、高沢春菜の天敵長坂設計事務所所長の長坂が毎回登場します。作品の舞台は作者の出身地長野県です。山深い所もあり、歴史的な建物や場所がありそうですね。ホラーな内容ですが、因を繙く過程も読み応えがあり、毎回ちゃんと締めがあるのが、読んでいて心地良い作品です。次も楽しみなシリーズです。

本当は1冊毎に紹介したいのですが、読むほうに時間を取ってしまいまとめて紹介してしまいました。
で、読み終わり『河童』を読み、もう一度このシリーズを読み、又もや2回目『河童』読んでいます。

次は河童、紹介します。




鬼の蔵 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

鬼の蔵 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

  • 作者: 内藤 了
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/12/20
  • メディア: 文庫




首洗い滝 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

首洗い滝 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

  • 作者: 内藤 了
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/06/21
  • メディア: 文庫




憑き御寮 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

憑き御寮 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

  • 作者: 内藤 了
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/01/24
  • メディア: 文庫




犬神の杜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

犬神の杜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

  • 作者: 内藤 了
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/06/22
  • メディア: 文庫




魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)

  • 作者: 内藤 了
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/01/23
  • メディア: 文庫



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