昭和史2:8・15 終戦記念日 [書]
8月15日。
誰もが知っている、終戦記念日。
1945年の事なのでもう65年。
昨年より昭和史関係の本をよく読んでいるんですが、
昭和史の中で太平洋戦争は避けては通れない出来事ですからね。
楽しい話ではないので、進んで知ろうと中々思えなかったのが本音。
でも、やっぱりこういう時代があった事を知るのは大事かと思って。
どうしても本屋では陸軍関係の本は並んでいるけれど、
目に付く陸軍の話ってやはり私達庶民の話ではない気もするし、
どうも生活に密着はしていない。
なので今日は庶民の声の本を紹介しようかと・・・
山田風太郎:戦中派不戦日記 昭和20年
この本、以前から気になっていたんですが、最近やっと読み終えました。
タイトル通り、戦争中の戦争に行っていない青年の日記です。
山田風太郎氏、1922年生まれなので終戦の年23歳の時の日記です。
当時医学生で、作家になる前につけていた日記。
(デビュー前の学生時代にどこかに投稿し入賞はしていたみたいですが・・・)
山田氏の場合、徴兵検査では丙種合格だったのと、
(甲、乙種合格のみ出陣したようです)
医学生=軍医になる。の両方の理由で戦地には行っていないようです。
丙種合格とは現役で戦地には赴かないが、内地で国民兵役には従事できる合格のようです。
周りの多数が甲乙種合格の中、23歳の青年が丙種合格だったことで、
色々な心の葛藤があったみたいですが、かえって冷静な視線でその時代を見ていた感じを受けました。
特にこの本は昭和20年、終戦の年です。
7月、8月の日記はこの冷静な人でもこういう心境になっていたんだな。
っと考えさせられました。
8月14日の日記は文庫のページで16ページもあるんですが、
8月15日は
十五日(水) 炎天 ○帝国ツイニ敵ニ屈ス。
これのみです。
冷静になった次の日の16日に15日の出来事として詳細は書いていましたが、
14日の日記に書いていた心持ちをどこへ持って行けばいいのかわからなかったのではないかと思える1行でした。
他、その当時山田氏は東京に住んでいたんですが、
こんなに毎日空襲があったの?っとびっくりします。
ラジオでの放送より何機来たっと細かく書いています。
防空壕が焼け、中の家財が焼けた話や、
弾が家屋に落とされ火事になった時の事を考え、家中に水を溜めた器を置いていた話等。
でもね、人間ってたくましいな。とも感じました。
こんな状況の中、ギューギューの電車に乗り、それぞれが実家と何往復もしたりしてるんですよ。
それも大荷物や、布団をかついでね。
実家から東京に戻ったら、住んでいる家が全焼して何もかも無くなったー。ってみんなで笑ってるんですよ。
おかしくて笑っているのではなく、たくましい笑い。笑い飛ばしてる。
他にもこの時代を笑い飛ばしている人達の本も読みました。
この時代の大変さと人間のたくましさがわかる本。
春風亭柳昇さんと水木しげるさん。
このお二方は戦地に行っています。
春風亭柳昇さんは軍隊の中での生活等をおもしろおかしく書いていますが、
もちろん外地にも出て、爆撃されたりの内容も入っています。
水木しげるさんは外地で片腕を失くされながらたくましく生き、日本に帰り、活躍している方です。時代の流れと自分の戦争体験を混ぜたコミックです。
肝心の3~4巻はまだ買っていません、早く読みたいんですけどね。
不況や、就職口がみつからん!等と愚痴愚痴言ったってしょうがねぇよ。って思います。
人間なんだってできるよ!位思うことにします。
山田風太郎氏の日記シリーズ、まだまだあるようなので、
読もうと思っています。
昭和20年以前のものや、その後の復興に向けての生活等色々・・・
読みたい方はアマゾンのリンクを下に貼っておきます。
誰もが知っている、終戦記念日。
1945年の事なのでもう65年。
昨年より昭和史関係の本をよく読んでいるんですが、
昭和史の中で太平洋戦争は避けては通れない出来事ですからね。
楽しい話ではないので、進んで知ろうと中々思えなかったのが本音。
でも、やっぱりこういう時代があった事を知るのは大事かと思って。
どうしても本屋では陸軍関係の本は並んでいるけれど、
目に付く陸軍の話ってやはり私達庶民の話ではない気もするし、
どうも生活に密着はしていない。
なので今日は庶民の声の本を紹介しようかと・・・
山田風太郎:戦中派不戦日記 昭和20年
この本、以前から気になっていたんですが、最近やっと読み終えました。
タイトル通り、戦争中の戦争に行っていない青年の日記です。
山田風太郎氏、1922年生まれなので終戦の年23歳の時の日記です。
当時医学生で、作家になる前につけていた日記。
(デビュー前の学生時代にどこかに投稿し入賞はしていたみたいですが・・・)
山田氏の場合、徴兵検査では丙種合格だったのと、
(甲、乙種合格のみ出陣したようです)
医学生=軍医になる。の両方の理由で戦地には行っていないようです。
丙種合格とは現役で戦地には赴かないが、内地で国民兵役には従事できる合格のようです。
周りの多数が甲乙種合格の中、23歳の青年が丙種合格だったことで、
色々な心の葛藤があったみたいですが、かえって冷静な視線でその時代を見ていた感じを受けました。
特にこの本は昭和20年、終戦の年です。
7月、8月の日記はこの冷静な人でもこういう心境になっていたんだな。
っと考えさせられました。
8月14日の日記は文庫のページで16ページもあるんですが、
8月15日は
十五日(水) 炎天 ○帝国ツイニ敵ニ屈ス。
これのみです。
冷静になった次の日の16日に15日の出来事として詳細は書いていましたが、
14日の日記に書いていた心持ちをどこへ持って行けばいいのかわからなかったのではないかと思える1行でした。
他、その当時山田氏は東京に住んでいたんですが、
こんなに毎日空襲があったの?っとびっくりします。
ラジオでの放送より何機来たっと細かく書いています。
防空壕が焼け、中の家財が焼けた話や、
弾が家屋に落とされ火事になった時の事を考え、家中に水を溜めた器を置いていた話等。
でもね、人間ってたくましいな。とも感じました。
こんな状況の中、ギューギューの電車に乗り、それぞれが実家と何往復もしたりしてるんですよ。
それも大荷物や、布団をかついでね。
実家から東京に戻ったら、住んでいる家が全焼して何もかも無くなったー。ってみんなで笑ってるんですよ。
おかしくて笑っているのではなく、たくましい笑い。笑い飛ばしてる。
他にもこの時代を笑い飛ばしている人達の本も読みました。
この時代の大変さと人間のたくましさがわかる本。
春風亭柳昇さんと水木しげるさん。
このお二方は戦地に行っています。
春風亭柳昇さんは軍隊の中での生活等をおもしろおかしく書いていますが、
もちろん外地にも出て、爆撃されたりの内容も入っています。
水木しげるさんは外地で片腕を失くされながらたくましく生き、日本に帰り、活躍している方です。時代の流れと自分の戦争体験を混ぜたコミックです。
肝心の3~4巻はまだ買っていません、早く読みたいんですけどね。
不況や、就職口がみつからん!等と愚痴愚痴言ったってしょうがねぇよ。って思います。
人間なんだってできるよ!位思うことにします。
山田風太郎氏の日記シリーズ、まだまだあるようなので、
読もうと思っています。
昭和20年以前のものや、その後の復興に向けての生活等色々・・・
読みたい方はアマゾンのリンクを下に貼っておきます。
コミック昭和史(3)日中全面戦争~太平洋戦争開始 (講談社文庫)
- 作者: 水木 しげる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/09/05
- メディア: 文庫
同日同刻―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日 (ちくま文庫)
- 作者: 山田 風太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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