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柳田國男■遠野物語 山の人生 [書]

柳田國男■遠野物語 山の人生
●2022.02.09

20220209■柳田國男■遠野物語 山の人生●1.jpg


柳田國男■遠野物語 山の人生

古本屋で購入した分。遠野物語は持っているのですが、「山の人生」の方を読みたくて購入。
遠野物語や遠野物語のネタ元の佐々木喜善、京極夏彦の「巷説百物語」シリーズにも山で暮らしている人々の話が出てきます。なので、興味があった。
目次紹介します。
一、山に埋もれたる人生あること
二、人間必ずしも住家持たざること
三、凡人遁世のこと
四、稀に再び山より還る者あること
五、女人の山に入る者多きこと
六、山の神に嫁入すということ
七、町にも不思議なる迷子ありしこと
八、今も少年の往々にして神に隠さるること
九、神隠しに遭いやすき気質あるかと思うこと
一〇、小児の言によって幽界を知らんとせしこと
一一、仙人出現の理由研究すべきこと
一二、大和尚に化けて廻国せし狸のこと
一三、神隠しに奇異なる約束ありしこと
一四、ことに若き女のしばしば隠されしこと
一五、生きているかと思う場合多かりしこと
一六、深山の婚姻のこと
一七、鬼の子の里にも産まれしこと
一八、学問はいまだこの不思議を解釈しえざること
一九、山の神を女性とする例多きこと
二〇、深山に小児を見るということ
二一、山姥を妖怪なりとも考えがたきこと
二二、山女多くは人を懐かしがること
二三、山男にも人に近づかんとする者あること
二四、骨折り仕事に山男を傭いしこと
二五、米の飯をみやみに欲しがること
二六、山男が町に出で来たりしこと
二七、山人の通路のこと
二八、三尺ばかりの大草履のこと
二九、巨人の足跡を崇敬せしこと
三〇、これは日本文化の未解決の問題なること
山人考

以上が目次です。
目次だけでも結構想像出来るような内容です。
昔の人は今の様に情報が入らないので自分が見た事を他人に話す時、理解してもらおうとする気持ちから大げさな表現も多かったのではないかと思います。こういう本を読みたがるくせに現実的な私は、
赤ら顔の髪が白い大男→北方面だからロシアの血が入った外人?とか、
大きな草履→雪道を歩くかんじき?
騙されたことを認めたくなくて狸や狐につままれた。
とか夢もない様な事を考えながら読んでいました。でもね、大変面白かった。
昔はこの状態を理解するべき知識や情報がなかったので、自分が理解できるように狸や狐、妖怪として納めたんだろうなぁ。人間ってストレスを溜めないように、脳が色んな方法で納めてしまっている。
でもね、こういう昔の話って、今みたいに便利な物がないから、自分たちで工夫した色んな道具なんかも記されているので、それも相まって面白い。
柳田國男も最後に書いていましたが、山で暮らしていた人々も、時代と共に里の人達と同化したり、子孫が断絶したりしたのではないかと思います。
この本と一緒に「遠野物語」のネタ元、佐々木喜善の「聴耳草紙」も購入していたので、読むのが楽しみです。岩手県出身の方で、柳田國男と出会い、民俗学に転じた方です。

2022.01.29■柳田國男 他●1-1.jpg

この本を読み時のBGMがなぜか

RADIOHEAD■A MOON SHAPED POOL.jpg


RADIOHEAD■A MOON SHAPED POOL
が合った。


この記事、実を言うと1月に書こうと思っていたのですが、1月の半ば頃より目の調子が良くなくて、PCを長時間見るのが辛かった。症状としては、目がシバシバ、少しヒリヒリ、近くは見えるが遠くははっきり見えない。その直後、右目だけ飛蚊症が急に増えた。最初目が赤くなってたりしたので結膜炎?とか思っていたのですが、普通の時もある。さすがに飛蚊症の増加は気になって姉に話したら「あんた、それはヤバいで。すぐ眼科に行きや」と言われ、少し前姉が眼科で貰って来た飛蚊症の冊子をくれたので、読んでみたら、老化?もしくは失明の危険もある網膜剥離??それはヤバいと思って眼科に電話したら、診療が終わっていて繋がらず。翌日は休診日。その次の日仕事中に予約電話をしたら、「早い方がいいので今日来れますか?」って言われたけど、仕事中だったので、翌日の朝に予約を取って行きました。
結果、最初の症状はドライアイによる結膜炎。今迄長年コンタクトレンズ装着していたがドライアイと言われた事がなかったので、油断していました。で職場の乾燥もひどく、結膜炎になっていたそうです。
飛蚊症の方は、老化が原因の硝子体剥離でした。眼球の中のゼリー状のものが液体化する症状らしいです。これは老化の症状なので治療はできないようです。特に私の様な強度の近視の場合、若年でもなることがあるようです。私は若年ではないのですが、他の方より早くなったようです。飛蚊症も調べてくれましたが、結構多い状態らしい。(他人の状態は私にはわからないのでね)。「慣れてください。少し減る場合もありますので」と言われました。
で、結局結膜炎も酷くはない様で、ドライアイの点眼薬だけ処方されました。
今後又飛蚊症が急に増えたら、すぐ来てくださいとも言われました。今回は老化現象でしたが、今後もそうとは限らないので、「失明したくなかったら、すぐ来てくださいね」だそうです。




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コメント 2

sknys

私はいわゆる「狐に化かされた」のであった。
萩原朔太郎「猫町」

一昨日読んでいたネコ・アンソロジー『猫のまぼろし、猫のまどわし』(東京創元社 2018)の中に出て来た一節です。
ちょっと、シンクロニシティしたのかもしれませんね^^;

実は華龍さんと同じく、飛蚊症です。
学生時代に発症した時はショックでしたが、余り気にしないようにしています。
遠くはボケて良く見えないけれど、手元の辞書や取説の細かい字も裸眼で読める。
近視も悪くないと思ったりして?
ポジティヴ・シンキングで行きましょう。
by sknys (2022-02-13 12:02) 

華龍

●sknysさん、こんにちは。
「狐に化かされた」って、いい言葉だと思います。
現在なら失敗から(子供の場合なんかは)いじめの原因になったりしますしね。「狐に化かされたならしょうがない」で済ましてしまった方が平和です。
行方不明すら探す手立てがないので、神隠しと言って納めていた時代があったんですよね。

sknysさんも飛蚊症ですか。近視の人は多いと聞きますが、職場の人は近視ではないのにあるそうです。
慥かに裸眼だと小さい字もまだまだよく見えます。おかげで最近裸眼の時間も増えました。
でも、急に増加するのは要注意だと眼科の先生が言っていたので、ご注意くださいね。
by 華龍 (2022-02-15 13:43) 

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