SSブログ

追悼■小坂忠 [音]

追悼■小坂忠
●2022.05.12

小坂忠さんが先月の4月29日に亡くなった。享年73歳
S字結腸癌が原因で闘病5年だったようです。

小坂忠公式サイト→https://chu-kosaka.com/
小坂忠Wiki→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%9D%82%E5%BF%A0

私が小坂忠さんを初めて聴いたのは多分、坂本龍一の「Sound Street」で『機関車』という曲を聴いたのかな?物凄く声がカッコ良く、バックコーラスの吉田美奈子さんの声との組み合わせが印象的でエアチェックして録音したその曲を何度も聴いた記憶がある。

小坂忠『機関車』→https://youtu.be/tbE5qVU0Hwo

その当時は高校生で行動範囲も狭く、お金もバイト代だけだしレコードは買えなかったかな。その後『HORO』の復刻CD買った時、曲は知っていたので、もしかしたらレンタルレコードか何かで聴いたのかもしれない。
持っているのは『HORO』のみですが、いつも持ち歩いているWalkmanには入っているので時々聴いていたので、古いレコードなのに私の中では古い物ではなかった。

ほうろう.jpg

 
それと2020年の1月2日にWowowで『TOKYO ROCK BEGININGS―日本語ロックが始まる「はっぴぃえんど」前夜―』という2019年に放送した物の再放送分を録画していた。1960~70年代に活躍し今も現役の人達にインタビューをしている番組で小坂忠さんも登場していた。

2022.05.12■小坂忠●1.jpg


■wowow●2020.01.02●TOKYO ROCK BEGININGS-3-2.jpg


■wowow●2020.01.02●TOKYO ROCK BEGININGS-15-2.jpg


■wowow●2020.01.02●TOKYO ROCK BEGININGS-16-2.jpg


名盤『HORO』
私が持っているのはマッシュルーム・レーベル復刻シリーズのようで、古い音源をそのまま使用しているようです。注意書きにノイズ等がはいっている場合もあります。と記載されています。リマスター盤は出ていないのかな?
紹介しておきましょう。
1、ほうろう
ギターの印象的な音から始まるタイトル曲。この最初の声で忠さんの声にやられますね。作詞作曲編曲すべて細野さんのようですね。ヴォーカル、バック全てがカッコいい。

2、機関車
私が初めて小坂忠さんを聴いた曲ですね。私は楽器をしていた為か、あまり歌詞が入ってこないタイプなんですが、これは歌詞も入ってきました。声質の為なのかな。結局他の曲を聴いた時もこのアルバム全て歌詞が入って来たので、私には珍しいアルバムだと感じたのよねぇ。

3、ボンボヤージ波止場
これは細野さんのベースが印象的な優しい曲です。

4、氷雨月のスケッチ
この曲、この録音しか聞いた事はないのですが、Liveで聴いてみたいと思った。歌い方が絞り出す様な感じで歌いこむ感じ。

5、ゆうがたラブ
この曲は小坂忠夫人の高叡華さんの作詞ですね。このアルバムのバッキングヴォーカル、吉田美奈子さん、山下達郎さん、大貫妙子さんなんですが、この曲は特にバッキングとの組み合わせがカッコいい。

6、しらけっちまうぜ
この曲、「小粋に別れよう~」から始まるのですが、歌詞はともかく、小粋な曲です。「しらけっちまうぜ」と一緒に歌ってしまう。「さよならベイビー」の大貫さんの声が優しい。

7、流星都市
小坂さんの優しい歌声です。「氷雨月のスケッチ」「しらけっちまうぜ」とこの曲は松本隆さんの作詞ですが、すごく文学的な歌詞に感じます。

8、つるべ糸
矢野顕子の鈴木晶子時代の作詞ですね。この曲はたしか矢野顕子さんのアルバムで聴いていました。同じ曲ですが、印象は変わります。他の曲に比べ滑舌を変えているように感じます。

9、ふうらい坊
全体的に優しい歌い方ですが、「ふうらい坊、ふうらい坊・・・」と繰り返される歌詞が段々カッコ良くなっていく。

全体的に日本のR&Bというアルバムです。オリジナルのLPは1975年の1月に発売されたので、47年前。なのに今でもカッコ良く感じるこのアルバムは凄いな。
小坂さんはクリスチャンなのでゴスペルのアルバムも出しているようなので、探してみよう。

40th Anniversary Packageは手に入るようですね。


ほうろう 40th Anniversary Package

ほうろう 40th Anniversary Package

  • アーティスト: 小坂 忠
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
  • 発売日: 2015/08/12
  • メディア: CD



楽天でも探してみましたが、 こちらも40th Anniversary Packageのようです。






nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

sknys

〈ふうらい坊〉は細野さんの作詞・作曲ですね。
森高千里もカヴァしていました。
森博嗣の『馬鹿と嘘の弓』(講談社 2020)は「Fool Lie Bow」の和訳タイトルですが、
元々は「風来坊」だったりして^^;

今夜の一曲〈Racist, Sexist Boy〉Linda Lindas
ドラムの女の子(11歳)が「Bikini Kill」のTシャツを着ていて、
泣けちゃいました。
(https://www.youtube.com/watch?v=J5AhU5Q7vH0)
by sknys (2022-05-12 22:22) 

華龍

●sknys さんこんにちは。
このアルバムのプロデュースが小坂さんと細野さんなので作曲の半分は細野さんです。
ちなみに小坂忠さんはまだ就職の決まっていなかった細野さんに給料袋を見せて(その当時の大学の初任給の倍)プロのミュージシャンに誘った張本人です(両名共認めている)
小坂さんが亡くなって残念に思っている方は多いです。
by 華龍 (2022-05-23 19:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。