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京極夏彦■今昔百鬼拾遺 鬼 [書]

京極夏彦■今昔百鬼拾遺 鬼

京極夏彦■今昔百鬼拾遺 鬼●講談社タイガ.jpg


4月19日、待望の京極夏彦新刊、『今昔百鬼拾遺 鬼』が発売されました。当然速攻買いに行きました。仕事の帰り買うつもりだったのですが、どうしてもその日は仕事が遅くなりそうで、いつも寄っている本屋ジュンク堂(20時閉店)に寄れそうにないと思い、休憩中に買いに行きました。(予想通り遅くなり帰りは本屋に寄る時間がなかった)京極本には珍しく薄く、文庫259ページだったので、あっという間に読んでしまいました。読んでしまいましたが、が、ですね、登場人物が『京極堂』シリーズの京極堂こと中禅寺秋彦の妹、敦子と、呉美由紀。呉美由紀といえば京極堂シリーズの『絡新婦の理』の中の聖ベルナール女学院の女学生、色んな事に巻き込まれながらもなんだかんだと冷静な目で見ていた美由紀ちゃんじゃないの。探偵榎木津礼二郎が結構気に入っていた女学生だわ。この本読む前に復習で『絡新婦の理』を先に読もうかと思ったのですが、さすがにそっちは新書829ページなので、取り敢えず先に文庫読みました。

内容は呉美由紀ちゃんが、またもや友人が殺され、それも昭和の時代に刀で斬殺。その事件について、美由紀ちゃんはどうしても“変だ”と思う事があり、本当は中禅寺秋彦か榎木津礼二郎に相談するつもりだったのだが、例のごとく二人は別の場所で事件に巻き込まれていたため、中禅寺の妹敦子が話を聞くことになった。事件は犯人も逮捕されており、自供もしている。ついでというかその時起こっていた昭和辻斬り事件の犯人も自分だと自供している。本当ならそこで事件は解決、後は起訴して量刑が決定するのを待つのみ。のはず。現実主義の敦子は美由紀の“変だ”という気持ちを整理するためか色々な情報を集めるため事件の管轄の玉川署の担当の賀川刑事に情報提供という名目で情報収集に向かい、賀川刑事も事件解決には違和感を持っている事を知り、兄貴の中禅寺秋彦バリに色々な疑問を解くため情報を収集し、考え事件の真相に迫ってく。

というのがネタバレしない程度の内容です。今回も美由紀ちゃん、いい味出しています。
で、1回読み終わったので、シリーズの次『河童』が5月24日発売なので、その間に『絡新婦の理』、5回以上は読んでいるのに、又読んでしまいました。自分で“何回読むねん?”って思ってしまいます。

京極夏彦■絡新婦の理 鬼withショッカー-1.jpg


別に古本ではなく、新しい状態で買ったのに、何度も持ち歩いて読んでいた為、端っこがホロホロ状態になって、膨らんでいる気がするなぁ。で、読み終わって、又もう一度『今昔百鬼拾遺 鬼』を再度読み直していました。1回目っていうのはどうも、自分の中で何か読み落としていないだろうかと思って読み直す。で何度も読み返してしまう。
さぁ、次の『今昔百鬼拾遺 河童』受け入れ態勢は万全なので、ドンと来い。

京極夏彦■絡新婦の理 鬼-1.jpg



今昔百鬼拾遺 鬼 (講談社タイガ)

今昔百鬼拾遺 鬼 (講談社タイガ)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: 文庫




絡新婦の理 (講談社ノベルス)

絡新婦の理 (講談社ノベルス)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/11/05
  • メディア: 新書



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