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山下達郎■It’s A Poppin’Time [音]

山下達郎■It’s A Poppin’Time

2020.06.17■山下達郎■Its a Poppin Time●1-2.jpg
   

先日からこのアルバムが聴きたかったのですが、LPレコードでしか持っていなかった。レコードプレイヤーはあるのですが、姉が出戻ってきた時に(一挙に4人増えた)プレイヤーの置く場所に困り、使っていない部屋の片隅に置いたまま、接続していないので、聴けない(泣)。接続すりゃいいのですが、それはそれでスピーカー等も設置しないといけないので、又置く場所に困るので・・・。
で、CDを買いなおしたのですが、デジタル・リマスター+ボーナストラック2曲もあり、それはそれで良かったかな。で、久々にレコードも出してきて並べて比べてました。

2020.06.17■山下達郎■Its a Poppin Time●2-2.jpg


2020.06.17■山下達郎■Its a Poppin Time●3-2.jpg


このアルバムは1978年5月25日リリース、2枚組です。多分買ったのは高校生の時だと思います。達郎で初めて買ったのは確か『moonglow』(1979年)だったのと、2枚組は中学生のお小遣いでは買えなかったはず。高校生になってアルバイト代が入るようになってから色々欲しいアルバムも買えるようになったのでねぇ。もうね、覚える程聴きました。久し振りに聴いても、次がどんな曲でどんな音なのかも、しっかり記憶していました。今でもカッコイイ。達郎の声がいいのは当然ですが、バックミュージシャン、コーラスも豪華、これ。
山下達郎:Lead Vocal & Electric Guitar
村上“PONTA”秀一:Drums
松木恒秀:Electric Guitar
坂本龍一:Keyboards
土岐英史:Alto Sax & Soprano Sax
伊集加代子:Background Vocal
吉田美奈子:Background Vocal
尾形道子:Background Vocal
というメンバーです。

中に入っていた解説の内容はwikipediaに書かれていました。
It’s A Poppin’ Time→https://ja.wikipedia.org/wiki/IT%27S_A_POPPIN%27_TIME

Disc1
01■スペイス・クラッシュ(Space Crush)
この曲のみスタジオライブだそうです。コーラスは達郎の多重録音。後々有名になった達郎のアカペラです。達郎だけではないのは、特徴的な吉田美奈子の声が聞こえるので何人かで作った多重録音なんでしょうね。
02■雨の女王(Rain Queen)
この曲のSaxのソロ、カッコいい。
03■ピンク・シャドウ(Pink Shadow)
バックグラウンドのコーラスもすごいけれど、珍しく教授のローズピアノが聴けます。
04■時よ
吉田美奈子の曲ですね。この曲、確か美奈子のコンサート見に行った時、確か伴奏無しで歌っていた気がする。(かなり前なので記憶は曖昧ですが)いい曲です
05■シルエット(Silhouette)
色っぽいSaxから入る曲です。
06■ウィンディ・レイディ(Windy Lady)
この曲、すごく印象的で、私にとって達郎=Windy Ladyっていまだに思う位です。
07■素敵な午後は
この時代らしい曲。解説曰く、コンパクトで素晴らしい演奏。というのは納得。
08■ペイパー・ドール(Paper Doll)
解説ではシングル用にレコーディングしたが、「売れない」とボツにされた。と書いていますが、私はすごく好きだったんですけど・・・。この曲もピアノはローズ弾いていますね。それもかなりジャジーな感じで。
09■キャンディ(Candy)
歌詞が吉田美奈子ってすぐわかります。
Disc2
10■エスケイプ(Escape)
解説曰く、その頃よく「シティ・〇〇〇」という言葉が溢れていて、その言葉への反発から出来た曲との事。この曲のピアノソロはすごくその時代らしいソロです(多分アドリブ演奏?)。ライブらしいギターソロ、ドラムもカッコいい。
11■Hey There Lonely Girl
ルビー&ロマンティックスのカバー曲。達郎の見事なファルセット・ヴォイス(裏声)で始まります。この時代ファルセットがほとんどいなかったから差別化にいいと思ったらしい。こんな見事なファルセット・ヴォイス、今でもpopsでは少ないと思うなぁ。
12■ソリッド・スライダー(Solid Slider)
元々即興を考慮して作られた曲だそうなので、演奏者によって雰囲気が変わるのを楽しんでいるらしい。『Spacy』に収録されているらしいが、『Spacy』は持っていないので、聴き比べが出来ないのが残念。この曲のピアノもローズですが、このライブの頃の教授はフュージョンっぽいというか、ジャズっぽい演奏が多い。
13■サーカス・タウン(Circus Town)
ライブでのラストの曲だったようです。達郎らしいメロディです。
14■MARIE
後々有名になる達郎の一人アカペラ曲。アカペラ曲で締めたかったようです。昔聴いていた当時大好きだった曲です。この曲のアカペラが好きで後々『On The Street Corner』を発売日当日にレコード屋さんに自転車で駆けつけて買った記憶がある。
<ボーナストラック>
15■ラブ・スペイス(Love Space)
今迄聴いていなかったトラックです。収録時間の都合上入れる事が出来なかったようですが、ライブの1曲目だったそうです。1曲目からぶっ飛ばしていますね。メンバー紹介とソロが入っているのですが、教授のソロはクラッシック出身とは思えないソロです。
16■YOU BETTER RUN
ラスカルズのカバー曲。20分以上あるので、やはり収録の都合上、入らなかったそうです。ベース・ソロ、ドラム・ソロありです。

久し振りに聴いて満足しました。懐かしい感じの曲もあるけれど、今聴いてもカッコいい。これが録音された当時はまだ達郎の一般的な知名度が高くなかった時だったので、コストの事等も考えた末のライブハウス録音だった。当時達郎は25歳。私は何がきっかけだったのかは憶えていないけれど『moonglow』から聴くようになったのですが、音楽雑誌で紹介されていたのを憶えているので、その前に知っていたんでしょうね。爆発的なヒットはやっぱりマクセルのカセットのCMの『Ride On Time』のヒット。コンサートは一度見に行きました。大阪フェスティバルホールで後ろから2列目だった。まだ竹内まりやと結婚する前だったけど、ゲストで途中からコーラスで登場したのを憶えています。山下達郎のコンサート一覧を調べてみたら、多分1982年の1月だったようです。


IT'S A POPPIN' TIME (イッツ・ア・ポッピン・タイム)

IT'S A POPPIN' TIME (イッツ・ア・ポッピン・タイム)

  • アーティスト: 山下達郎
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/02/14
  • メディア: CD




このアルバムには教授も参加しています。まだYMOのデビュー前です。渡辺香津美の“KYLYN”にも参加している頃です。教授は変化していく人なので、その時代ごとに色々な顔があり、このアルバムの頃はフュージョンやジャズっぽい頃です。『KYLYN』でもローズのピアノ弾いています。この頃以降は弾いているのを私はあまり知らない。これを書いていて思い出した『KYLYN』もすごく好きなアルバムなので、また紹介します。

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坂本龍一■async [音]

坂本龍一■async

これを聞いていた。

坂本龍一■async■2-2.jpg
 

このアルバムは2017年に発売されたアルバムですが、先日期間限定で配信されていた教授のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』でこのアルバムを作る過程があったので、聴きたくなった。

Ryuichi Sakamoto CODA.jpg


人によってはこういうメイキングは見たくない、作品だけでよいという方もいると思いますが、私はどちらかというと音楽や映画のメイキングが好きです。メイキングを見て改めてもう一度聴いたり見たりするとまた違った受け止め方もあると思っています。CDに一緒に封入されている解説等も同様です。取り敢えずは何も読まず音だけ聴く。しばらくの間は何も情報を入れずに聴いた後で、解説等を読み再び聴く。たぶん最初は他の人の感性に影響されないように自分でそうしているのかもしれません。

前回のアルバム『Out Of nOise』もそうですが、自然の音をサンプリングしています。この『async』はより一層“音”にこだわっている感じです。本来私は教授の“曲”というか“メロディ”が好きですが、このアルバムの“音”は好きです。心地いいです。
『CODA』の中で、北極圏に行った時に大きな岩の前で岩の形を利用した反響音で、名前はわからない打楽器ですが、フィンガーシンバルの様な形で“リン”のように「ち~ん」という音を鳴らした時の音がすごくいい音で印象的だった。
他、氷河の下で流れている水の音、この水音、すごく可愛い水音です。優しい音です。
4曲目の「walker」という曲の人の足音、あれ、教授が森の中を歩いている足音だった。
それと面白かったのは、ジャケットの青いバケツをかぶっている人物、これ、何か意味あるのかな?と思っていたのですが、正体は教授本人で、雨の音を採集中、最初大きな厚みのあるガラスのビン?壺?に雨が当たる音を録っていたのだけれど、ガラスからバケツに変更しながら音を聞いていて、そのままかぶってしまった。その時の写真だった。意味やメッセージがあるのかと思ってしまった。
映像で色々情報を得たので、以前買っていたけれど、詳細まで読み込んでいなかったこれをもう一度出して読み直してみました

美術手帖■2017.05.Vol.69№1053●.jpg
       

2017年でアルバム発売当時の美術手帖のインタビュー記事。それとCDの中の教授の解説。もう一度読み直して気になった内容は“音響彫刻”、なので調べてみた
<音響彫刻>
バシェ音響協会→http://baschet.jp.net/
フランソワ・バシェは1970年の大阪万博で音響彫刻を出展していたんですね。教授はそれを憶えていてその作品の所在と録音の打診をしてOKをもらったそうです。私は大阪万博当時幼稚園だったので、覚えているはずもなく、

我が家に保管されていた

EXPO70の記録■1970.04.05 週刊サンケイ臨時増刊号 .jpg

この本の中身を確認した所、1枚だけ写真が掲載されていました。

2020.06.07■フランソワ・バシェ expo音響彫刻●1-2.jpg


他、解説にはアメリカの彫刻家のベルトイアの音が気に入ったと書いていた。有名な彫刻家のようですが、もちろん知らないので、調べた。
金属の彫刻家のようです。椅子が有名なようです。






で、問題の音響彫刻ですが、CDも出していた様子です。しかしamazonでも入荷見込み無しですが、youtubeであったので、

Harry Bertoia - Unfolding→https://youtu.be/FBP3p4abxL4

あぁ、教授が好きそうな音だわ。ベルトイアの方も打診し、録音させていただいたそうです。
で音だけだとやはり足りない様でM=音楽を加えて出来たのが『async』だそうです。

なんだかんだと解説やインタビュー記事を読んでいたら1984年に発売された『音楽図鑑』の話がちょくちょく出てきて、久し振りに聴きたくなってきて、これも聴いてしまった。

坂本龍一■音楽図鑑.jpg


検索していて、ついつい読んでしまった論文
コンピュータ音楽の要素を模倣する、物理的な演奏装置の制作
https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/report/mori/2011/c-037/src/masterthesis.pdf
60ページあるので、興味があり、時間があったら読んでみてください。


async

async

  • アーティスト: 坂本龍一
  • 出版社/メーカー: commmons
  • 発売日: 2017/03/29
  • メディア: CD



Ryuichi Sakamoto:CODA スタンダードエディション [DVD]

Ryuichi Sakamoto:CODA スタンダードエディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: DVD



音楽図鑑完璧盤

音楽図鑑完璧盤

  • アーティスト: 坂本龍一
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 1993/09/21
  • メディア: CD



多分これかな?↓





5月18日より出勤しました。行き帰りの電車の人出もほぼ戻っています。私自身もうすっかり通常モードですが、最初は久し振りの仕事で疲れました。百貨店のお客さんも99.9%はマスクしています。もちろん以前程の入店人数ではないですが、それなりに通常を取り戻してきています。簡単に終息はしないであろうけれど、経済活動を止め続ける事はできないので、共存ではないけれど、コロナありきで進んでいる感じですね。

それより、マスクが暑い!顔に汗疹(あせも)ができそうです。UNIQLOがお客さんの要望が多いのでエアリズムのマスクを出すそうですね。早く出して欲しい~。絶対に買う!!



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