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巣籠日記2■6●2021.04.30 [日々]

巣籠日記2■6●2021.04.30

今日はやっと雨から解放されました。
今日のウォーキングはショートコースにしました。なぜなら、部屋からある物が見えたので、ちょいとそれを倒すために体力が必要と思ったので、体力温存のためです。

2021.04.30■●2.jpg


部屋の窓から筍が見えていました。これは2本でかなり見やすい方です。
以前ネットで家の中に竹が生えている写真を見ていて、他人事ではないと思っていた。
なので、この季節、ちょくちょくチェックして、伐採します。去年も結構太いのを切りました。
この写真の様な皮の被っているのはまだ柔らかいので足で蹴り押せば簡単に折れます。
この裏の放置された土地に面しているのは我が家の並びで4軒あるので、他の家もチェックして折っている。
今日は私と姉で筍状態の伸びているのを3本、完全に竹に成長して5m位あるのを2本切りました。まだ細かったので切れました。
去年一度切っていたので、コツも覚えています。3メートル以上伸びると重みがあるので、刃物が切りながら挟まれていき動かせなくなるので、一人が切る作業、もう一人は体重をかけてぶら下がるようにして刃物を動かしやすい様に隙間を作ります。
去年切ったのは太かったので体重掛けて押すしかなかったけれど、今年のは細長く伸びていたので少し楽でした。切る時はどれだけ伸びているかわからないのですが、倒してびっくりするほど長かった。
正直見えて切れるのはいい方です。後はその辺を踏みしめて生えかけの筍を探してそれも折ります。
隣家のそば、30㎝の所にもあって、折っておきました。

と今日は外での作業の後は読書していると、あっという間に夕食の用意の時間になってしまった。

今日のBGM





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巣籠日記2■5●2021.04.29 [日々]

巣籠日記 2■5●2021.04.29

2日連続で一日中雨です。
おかげでウォーキングにも出掛けられない。
昨日は完全巣籠りで家から出なかった。今日は牛乳がなくなりそうなので、さすがに買い物に出ました(我が家の買い物基準は消費量の多い牛乳の残量で決まる)近所のショッピングモールも今回の休業要請で服や雑貨のお店、携帯電話のショップは休業しています。なので、今日の祝日でも人は多くなかった。(午前中に行ったので、午後は不明)

巣籠中溜まっていた録画を必ず1本は見るようにしています。
NHKのBSプレミアムで年中放送しているわけではないのですが、だいたい秋から春にかけてのクールで「ザ・プロファイラー」という番組があります。最初お気に入りの岡田准一くんが出ているので知ったのですが、これが歴史好きには面白い。この数年分だけですが、CDに焼いて保存しています。昨秋からのクールの分は、録画はしていたが、全く見ていなかったので、毎日見て、ラベルも印刷しています。

2021.04.29■プロファイラー4枚●1.jpg


MCは岡田くんですが、いつも3人ゲストが来ています。その回の人物について面白い考えが出てくるゲストを選んでいるようです。写真左上の徳川吉宗の回のゲストには松平健さんが来られていました。プリンスの回には及川ミッチーが確か紫の衣装で登場していたりと、中々ゲストも楽しい。私は保存していませんが、今迄で面白かったのは、確か西太后の時に西太后が食べていたと記録されている食事が用意されていたり、ブルース・リーの回は岡田くんの格闘技の師匠迄登場していました。見ていないので再放送して欲しいのは、土方歳三。これ、見たい。去年延期になり、まだ公開していない映画「燃えよ剣」は岡田くんが土方歳三役をしているし、この機会に再放送しないかな?
自分が今迄興味のなかった人物でもこれを機会に調べてみたりもしました。
次のシーズンは10月からだそうです。

ザ・プロファイラー→https://www.nhk.jp/p/profiler/ts/WX9M3XW537/

次はシーズン10。オープニング映像が変わると書いていました。
残念。今迄のオープニング結構好きだったんだよなぁ。若い岡田くんとオサラバだわ。
岡田くんはラジオでも面白い番組持っている。大阪では聞けないのですが、以前こっそりyoutubeにあげている人がいて(今は削除されている)聞いたけど、色んなゲスト(それも色んな分野のスペシャリスト)が登場するので、面白い。岡田くんの性格だと思うけど、すごく腰が低い対応なので、相手に不快感を与えない。それなのに、質問は結構ツッコんで聞く。この番組で印象に残っているのは、名前は忘れたけれど、辞書を編纂している人(多分2回出演している?)と、押尾コータロー。押尾コータローはギター持参で、生で教授の「戦場のメリークリスマス」を演奏した。おかげで聴いた直後押尾コータローのCD買ってしまった。
Radikoのプレミアム会員になると聞けるので登録しようか以前から悩み中。
J-WAVEは坂本龍一の番組もあるし(今は癌の治療中の為休業でピンチヒッターがいるようです)、本気で考えよう。

今年、私は寂しい。
今書いたように、坂本龍一は癌が再発で治療中。
唯一聴くアイドルグループV6は解散発表した。
坂本龍一のコメントを聞いた感じでは、もしかしたら、進行性の癌なのかな?
「もう少し音楽を作りたいと思います」って寂しい事を言っていた。
まだまだ作って欲しい。
北斎のように長生きして、頑張って作り続けて欲しい。

そういや、3日間書いた「病院坂の首縊りの家」ですが、あの本、20代の時に古本で買ったのですが、初版でした。

2021.04.29■横溝正史■病院坂の首縊りの家●1.jpg


2021.04.29■横溝正史■病院坂の首縊りの家●2.jpg


昭和53年発行なので、43年前の本だった。そりゃ~字も小さいし、色褪せているのは当然だったわ。
買った当時、職場の近くに土日になると古本市が月に何度か出てたんですよ。古いビルの地階で。
あの、角川文庫の杉本一文氏の表紙、あれを揃えたくって頑張って買いあさりました。同じのを重なって買ってしまった事も数回ありました。最近発行されたのも同じ表紙を使っているようですね。値段は当然違います。私のもっているのは、定価¥380となっています。今の約半分の値段だ。
角川の文庫を並べている人がいました。

http://kakeya.world.coocan.jp/chronicle/ys_kado_covers.html

このサイトを見て、「魔女の暦」だけ、記憶になかった。「病院坂の首縊りの家」を本棚に戻す時に探してみよう。



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横溝正史■病院坂の首縊りの家-3 [書]

横溝正史■病院坂の首縊りの家-3
巣籠日記 2■4●2021.04.28

今日も続きになります。下巻は手の抜けない内容が盛り沢山なので今日で書き切れるかどうかは不明です。

下巻では本條写真館改め本條会館株式会社が重要な要素となります。
で、本條家は単純ですが、家系図

2021.04.28■横溝正史■病院坂の首縊りの家 本條家●1.jpg


本條家は明治25年権之助が設立。本條家は単純ですが、ここには載っていないが、本條写真館当時、徳兵衛が戦災孤児の兵頭房太郎を育て、そのまま働いていた。房太郎はこの下巻の話の10年程前に退職し写真家に転身していた。
耕助が本條家と法眼家が長の付き合いと感じた写真、明治42年の法眼病院竣成記念の撮影は権之助、大正10年の改築時の写真は紋十郎、そして昭和の戦後の被災時の廃墟の写真は徳兵衛が撮影していた。

昭和48年4月8日、本條徳兵衛の告別式があった。
耕助はその日渋谷にある等々力元警部が定年退職後設立した「等々力秘密探偵事務所」を訪問した。そして旧交を温めた後、二人が不本意な結末で終わった昭和28年の「生首風鈴事件」の事を話した。当時現職の警察官だった等々力が話せなかった事も含め話した。
町の一写真館が地下2階地上9階の本條会館に急成長したのは、五十嵐産業より厖大な資本が入っている。28年の事件当時、徳兵衛は何かを知っている様子だったが、事件は時効が成立している。徳兵衛は弥生を恐喝しているのではないかと疑っているが、恐喝される側の弥生も一筋縄でいかない豪傑、お互いの利害になるように協力し合っているのではないか?
徳兵衛は几帳面な性格で全ての乾板・フィルム・写真を本條会館と廊下で繋がっている「温故知新館」に保存している。耕助はその保存された写真の中に弥生の世に出したくない写真があるのではないかと疑っている。徳兵衛は実直な性格だったが、戦後の何もかもなくしてしまった時代、背に腹は代えられないと思ったのではないか。

本條徳兵衛の告別式の少し前、耕助の住まいである緑が丘荘で満身創痍の直吉の訪問を受けていた。
徳兵衛は自分の寿命が尽きている事をわかった上で直吉に告白と遺言をした。
弥生を恐喝していた事、そして自分の死後〝鉄の函”(鍵の1つは弥生、もう1つの鍵は昔徳兵衛が捨てている)を由香利立会いの下渡す事。渡すと無償で弥生名義の本條会館の株の半分を受け取るという事。そして、直吉はなぜか自分の命が狙われている事を耕助に話した。しかし、襲撃者は法眼家ではないと思っている。法眼家にとってもうすぐ手に入る〝鉄の函”の代償が犯罪に及ぶものでないとわかっている。狙いの不明な襲撃が怖く、徳兵衛に相談した所、耕助が何もかも知っていて黙っている。信用できるので相談に行け。と言われ、訪問し、相談した。そしてもし犯人がわからずに直吉が殺害された場合、鉄の函をこじ開けてでも調査して欲しいと、〝鉄の函”と百万円を置いていった。

昭和48年の法眼家は、82、3になるであろう弥生と弥生の薫陶を受けた由香利、夫の滋、二人の息子鉄也、滋の母光枝、数人のお手伝い、そして、看護師の遠藤多津子。弥生はこの頃由香利と多津子以外とは会っていない。

その頃鉄也はある手紙を受けていた。封書の中には昭和28年の病院坂の首縊りの家で起きた生首風鈴事件の写真と、手紙だった。手紙の内容は、
「お前は法眼滋の子供ではない。由香利が自由奔放だった独身時代関係の持った写真の生首の男だ。お前が髭を伸ばすと相似が明らかになる。生首の主が知りたければ昭和28年の生首風鈴事件を調べろ。」

4月11日、直吉の警護をしているのは、耕助、等々力、多門修である。等々力は会館である黒板を見つけた
“「怒れる海賊たち」同窓会様”
昭和28年の事件時、佐川哲也のアリバイ証明をした多門修はその後佐川哲也と付き合いがある。多門修からきいた所、哲也の元に2週間前招待状が届いた。その招待状の差出人の名前が佐川哲也本人と、現在作曲家になっている秋山浩二。身に覚えがないので、秋山浩二に連絡を取ると、秋山も知らない。会館に問い合わせると電話で申し込みがあり、その後過分の現金書留も届いている。哲也が多門修に相談をした時には時間的に手遅れだったので、会はそのまま催すことになった。

同じ日、鉄也が自分の友人である本條徳彦の父親に聞きたいことがあり、本條会館を訪れていた。そして、由香利・滋夫妻も媒酌人を務める結婚式がある為、会館に来ていた。
兵頭房太郎も香港で徳兵衛の訃報を新聞で読み、帰国し、会館に来ていた。
等々力が9階のスイートルーム付近を巡回している時、4階の同窓会にいるはずの吉沢平吉をみかけた。等々力はスイートルームを確認した時、直吉は恐怖を紛らわす為泥酔していた。そして直吉を息子の徳彦にまかせ、先程吉沢平吉が向かった屋上の巡回に出た。屋上では何も変わりはなかったが、庇の裏からぶら下がったロープを見つけただけだった。そして4階に降りた。しかし4階に居た耕助に持ち場を離れたことを咎められ、4階は多門修にまかせ二人で再び9階のスイートルームに戻った。

4階の同窓会会場には多門修が偶然を装い、会に参加していた。そして、席の空いている吉沢平吉がもうフロントには到着している事を伝え、原田雅美、加藤謙三に謎の招待状の件を話していた。その直後吉沢平吉が会場に入ってきた。旧交を温めた後、平吉に招待状の件を問い詰めている時、同窓会の催されている弥生の間だけが、停電になった。そしてマントルピースの上に置かれていた時計の文字盤が外れ、光線がスクリーンに何かを映した。そこに映し出されたものは、昭和28年の事件の山内敏男の生首写真だった。そして「おまえたちは呪われている」とい呪詛の言葉を吐き、時計は爆発した。
そしてその直後建物の外で鋭い悲鳴のような声が聞こえたかと思うと次の瞬間何か大きなものが窓の外に落下し、グシャと物の砕ける音がし、隣のビルの屋根の上で動かなくなった。
そこに倒れ死んでいるのは、本條直吉だった。

4月13日、耕助は弥生に招かれ法眼家を訪ねた。迎え入れてくれた由香利によると、こちらから招いたのに申し訳ないが、弥生は現在も頭ははっきりしているが、寄せる年波には勝てず、肉体的に問題があり老醜の姿を人には見せたくないので、カーテン越しの面会となるとの事。面会の内容は、直吉より手紙を受け取った。〝鉄の函”を金田一耕助に預けた事の報告の手紙だった。しかし、耕助は〝鉄の函”を持参していなかった。直吉の事件が解決していなかったからだ。そして、〝鉄の函”を渡すもう一つ条件の由香利立会いが必要である事を伝えた。弥生は由香利ならここに居ると主張したが、耕助は爆弾を投下した。
この人は法眼由香利ではない、山内小雪であると。
そして耕助は以前成城の先生が見つけた短冊のメモに由香利の指紋がついていた事。そして、ロスアンゼルスの知人に送ってもらった、由香利を名乗る女性の指紋の付いたシャンパングラスを持っている事を。事件の真相を話そうとしたとき、電話のベルが鳴った。

また殺人事件が起こった。今度は吉沢平吉が勤め先である日曜大工センターで殺害され、容疑者として平吉の遺体の側に立っていた法眼鉄也が警察に連行されている事を弥生と小雪に報告し、もうしばらく、由香利としてふるまう必要があると伝えた。鉄也は完全黙秘をしていたが、佐川哲也により身元が判明した。遺体の死亡時刻がだいたいわかると、鉄也のアリバイは証明された。

耕助は小雪より鉄也に届いていた封書を預かっていた。そして、同封されていた写真が、件の同窓会で映し出された山内敏男の生首写真と同じで、本條写真館の別館「温故知新館」より持ち出されたのではないかと確信していた。そしてその写真を持ち出せる人物が限られている事も。
持ち出せる人物の一人直吉は、もし実際写真を使って恐喝をしていれば、自分を狙っている相手がわかっていたはずだった。しかしわからなかったことにより、直吉が恐喝者でないことの証明となっていた。
もう一人の本條写真館に出入り自由の人物が写真を持ち出し、恐喝を行っていたことになる。しかし、被恐喝者は狙う相手を間違った。間違って直吉を殺してしまった。そしてその殺人をも恐喝のネタにされてしまった。
耕助は多もう一人の「温故知新館」に出入り自由の兵頭房太郎の経営状況を多門修に調査させていた。かなり酷い状況だった。そして確信を持ったが、警察の組織的動きを待っていられない状況と判断し、耕助、等々力、多門修で非合法な手段を取ることにした。房太郎の写真スタジオ兼住居に忍び込み、現在作成している法眼滋への恐喝文書と写真の所在を作成途中に押さえた。
そして房太郎を囮にし、直吉殺害犯である法眼滋を呼び出した。そして滋の愚行を止めようとした由香利が滋の所持していたピストルの弾を受け落命。

滋には同情すべき点もあった。滋は由香利を本当に愛していたし、鉄也は自慢の息子だった。由香利に自分の子供を産ませることができなかったことがくやしく、逆恨みの様に、息子鉄也に侮辱の手紙を送っていた。

4月30日、耕助は再び弥生と対峙した。由香利が亡くなる直前耕助にテープを送っていた。そのテープを持参し、弥生に聞かせる為に。テープには昭和28年の事件の詳細、そして鉄也の事、滋に対しての愛情の事等が入っていた。弥生に聞かせ、そして〝鉄の函”を手渡した。



下巻はこんな所でしょうか。正直いい所は結構端折っています。私の拙い文章でまとめるには、もったいないからです。この作品、書かれた時代が結構前なので、今からでは発表できないような表現が多々あります。再発行された本は読んでいないので、そのまま掲載されたかどうかはわかりませんが、表現を変えても揺るぎない内容の話だと思います。1979年に映画化もされているようですが、できれば、原作を読み、横溝正史の世界を感じて欲しいです。

2021.04.26■横溝正史■病院坂の首縊りの家.jpg


正直これだけ書いたら、目が疲れました。最近2回読んだとはいえ、曖昧な記憶で書きたくなかったので、原作の小さい字を見ながら書きました。
明日も大阪は雨の様ですが、明日はもう少し軽い日記にすると思います。









病院坂の首縊りの家―金田一耕助最後の事件 (1978年) (角川文庫)

病院坂の首縊りの家―金田一耕助最後の事件 (1978年) (角川文庫)

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2021/04/28
  • メディア: 文庫











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横溝正史■病院坂の首縊りの家-2 [書]

横溝正史■病院坂の首縊りの家-2
巣籠日記 2■3●2021.04.27

昨日の続きになります。
まず序章として、自称「砧の隠居」、金田一耕助は「成城の先生」と呼ぶ著者が昭和48年の地図を見ながらの回想でこの物語が始まります。
次に、昨日紹介した法眼家と五十嵐家の説明。
昨日載せていた法眼家と五十嵐家の家系図をまとめると

2021.04.27■横溝正史■病院坂の首縊りの家●家系図-4.jpg

(字が小さくて見えないと思うのでクリックして大きな字で確認して下さい。)

そして昭和28年、本條写真館の本條直吉が少し前に依頼のあった仕事がどうしても引っ掛かりがある為警察に行ったが、まだ何も事件が起きていないので金田一耕助に話すように言われたと、耕助の居候先を訪問した。
内容は、ある女性に姉の結婚式の撮影を依頼されたので、伺って仕事をした。撮影対象の新郎は身の丈の合っていない紋付き袴を着、肌も露わ。その上花嫁は先程姉と聞いていたのに本人が高島田で裾模様の派手な衣装で椅子に座っている。その上目はトロンとし、何かクスリでも打たれているのではないかと思う様な状態だった。その話を父親の徳兵衛に話すと、何かあってからでは遅い。すぐに警察に報告しろと言われたが、そこに居合わせた本庁の等々力警部に金田一を紹介されたとの事。
金田一耕助は直吉の持参した写真を確認した。写真は白黒だったが、どうも衣装は貸衣装のようだ。花嫁は美人のようだし、手には大粒のダイヤに小粒のダイヤがハート型に囲んだ指輪をはめている。新郎は体格も良く、開けた胸元は胸毛が密集している上に顔は髭だらけ、縮れた髪を長髪。まず獰猛といった見た目。そして写真の中央になぜか南部風鈴がぶら下がっていた。
撮影された場所を確認すると、依頼時は場所を言わず、ここから歩いて15~16分なので迎えを寄越すと。夜の9時に迎えの男がきたが、男に連れられて行くと、直吉も知っている病院坂という名前の由来になった病院で、確か病院は空襲で廃墟になっており、唯一残った横にあった日本家屋も空家だと思っていたが、電気が煌々とついて、その中に連れていかれた。直吉がここは法眼病院だと確認すると、男は法眼家の身寄りの者だと言い、琢也や弥生の名前も出した。
耕助が引っ掛かったのは、琢也のことは“おじさん”と呼び、弥生の事は“おばあちゃん”と呼んでいた事。
直吉が撮影迄の間待たされた部屋には楽器が散乱しており、たぶんJAZZをしている連中だと納得した。JAZZをする連中は髭を生やしているのが多いし、その中には良家の子供も多くいると直吉は認識していた。直吉が撮影の為部屋に入ると、新郎は先程自分を迎えに来た男だし、新婦は写真の依頼に来た女性だった。直吉は普段撮影時着物の乱れなんかも直吉自身がなおすのだが、新郎が自分がなおすから近くに寄るなと言い、その時新婦の状態がおかしいと気が付いた。そして仕事の帰り道、騒ぎながら先程の家に向かう連中と出くわした。連中の話す内容を聞いて、新郎は“ビンちゃん”という。そして新婦は妹の“コイちゃん”だと。
次の日徳兵衛に昨晩の事を話すと、そこは「病院坂の首縊りの家」だとの事。徳兵衛は何か知っているようだが、取り敢えず兵頭房太郎と昨晩の家に様子を見に行ったら、何もかもきれいさっぱりなくなっており、荒れた状態だった。
後日本條写真館にビンちゃんが写真を受け取りに来たが、徳兵衛は悪そうな奴に見えないから、この事は忘れてしまえと言うが、直吉は何かの犯罪に関わっていると嫌なので警察に行ったとの事。

金田一耕助、その時とある依頼を受けていた。中学時代からの親友で風間建設の社長風間俊六の紹介で法眼弥生から、孫の由香利が誘拐されたので探して欲しいと。誘拐犯人からの電話では、営利目的ではない。目的は金ではなく、由香利の体で、名前は「天竺浪人」と名乗った。
その依頼を受けた時、由香利の話から、佐藤冬子という琢也の愛人が、弥生の娘万里子に侮辱され、世を儚み、琢也の終焉の地で首を吊って亡くなったこと。その時遺体を引き取りに来た敏男、小雪兄妹の事を調べたが、わからなかった事。その後弥生に送られてきた「病院坂の首縊りの家」という詩集の内容から敏男ではないかと、出版社等問合せ行方を探したが、見つけることが出来なかったとの事。その詩集の著者は「天竺浪人」だった。

弥生より依頼を受けた時、由香利の写真を預かっていた。そして、先程直吉より預かった結婚式の写真の花嫁と並べ
「由香利ちゃん、さっきの本條直吉君の話がほんととすると、君が一人二役を演じているのか。それともこの世の中に、君とそっくり同じ顔を持ったお嬢さんが、もう一人存在するというのかい」
とつぶやいた。
金田一耕助はその後、冬子が亡くなった事件を知りたくて警察により加納刑事に確認をした。
しかし、耕助の所に弥生より連絡が有り、由香利が戻り依頼を取り下げたいと。連絡より数日後口止め料とも思われる大金が耕助に届いた。
耕助はこの調査から手を引かなかった。天竺浪人の調査を依頼していた、クラブKKKの多門修からは数日後にいいお知らせがあるとの報告もある。そして、一度見ておきたかった由香利を偶然街中で、先日法眼家で会った滋と並んで歩いているのをすれ違った。その時由香利は
「滋ちゃん、あんたのいっていることはようくわかっているのよ。だけどあたしはそのまえに決着をつけておきたいことがあるのよ。決着をね」
その声は堅牢な金属的な決費を秘めた声だった。
耕助は件の法眼家の空家を見に行った。そこには先客があった。成城の先生である。成城の先生はコッソリそこに潜り込んでいたので、誰か入ってきたと思い慌てて押し入れに隠れていたのを耕助がみつけた。その時先生はあるものをネズミの穴からみつけていた。短冊の様な紙に「助けて 由香利」というメモを。
成城の先生との面会後、天竺浪人の調査を依頼していた多門修と待ち合わせ、天竺浪人と思われる「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」の山内敏男についての詳細を聞き、キャバレー・サンチャゴに赴いた。そして「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」のステージを見、コイちゃん事山内小雪の容姿が由香利に生き写しだと戦慄する。そして、小雪のステージの途中由香利が現れ無言の対決を目にする。

金田一耕助は先日本條直吉に依頼された調査の報告書を本條写真館に持参した。その時直吉は不在だったので、父親の徳兵衛に調査結果を手渡した。その時小賢しい兵頭房太郎がウィンドウに飾っていた法眼家の写真を見、本條写真館と法眼家が長の付き合いである事を知った。そしてその足で高輪署の加納刑事を訪ねた。

本條直吉が帰宅し父から金田一耕助の事を聞いている時、電話が鳴った。先日依頼のあったお嬢さんより、今夜先日の家に風鈴が掛かっているので撮影して欲しいと依頼がある。そして、徳兵衛、直吉、兵頭房太郎の3人で件の家に撮影に出かけた。

病院坂上の派出所に勤務している寺坂巡査は、以前届け出のあった、空家での騒ぎが気になり、巡回していた。そして、その夜、家の中より閃光があり、又何かあるのかと思い、確認しようとした。そうすると奥の方より足あとが近づき懐中電灯をかざすと「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」の見習いの加藤謙三だった。
寺坂巡査が中に入って見たものは、本條写真館の3人が撮影している風鈴の様なものが、人間の生首だった。

生首はビンちゃん事山内敏男だった。寺坂巡査はすぐさま高輪署に連絡した。その場にいた金田一耕助と等々力警部も驚き現場にやってきた。
聴取は「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」のメンバーと本條写真館の3人。その場に居たメンバー以外の佐川哲也が容疑者となったが、その時哲也は狂騒状態だったので事情聴取ができなかったが、多門修という確かなアリバイ証明があり、容疑は晴れたが、少し前より連絡の取れないコイちゃん事小雪が行方知れずのままだった。
そして高輪署捜査当局宛てに1通の手紙が届いた。それは小雪からの犯行の自供の手紙であり、遺書であった。そして探さないで欲しいとの願いであった。

金田一耕助が山内敏男と小雪の報告の為法眼家の弥生を訪ねた。生首風鈴事件のあった時、法眼家に報告の電話を入れたが、その時由香利と滋が結婚し、アメリカに行った事を聞いていたのでお祝いを述べ、由香利たちがロスアンゼルスに居る事を弥生より聞いた。そして、事件のあらましを説明した時、山内敏男と小雪の住まいにはなぜが指紋が何も残されていなかった事も報告した。

半年後耕助のもとにロスアンゼルスより小包が届いた。その中身は指紋の付いたシャンパングラスだった。

と長々と書いてしまいましたが、これが、上巻です。
横溝正史の作品を纏めるのは大変だわ。ザクっと簡単に書いてしまうと、横溝正史のすごさが伝わらない。
なので、長期休みをいい事に長々とネタバレ書いてしまいました。
明日は雨らしいので、ウォーキングも行けないし、食材の買い物も今日済ましているので、頑張って下巻のネタバレでも書きます。







病院坂の首縊りの家―金田一耕助最後の事件 (1978年) (角川文庫)

病院坂の首縊りの家―金田一耕助最後の事件 (1978年) (角川文庫)

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2021/04/27
  • メディア: 文庫



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横溝正史■病院坂の首縊りの家-1 [書]

横溝正史■病院坂の首縊りの家-1
巣籠日記 2■2●2021.04.26

先日古い本を出して読んでいて、文字の大きさの違いの写真を載せていました。
何を読んでいたかというと
2021.04.26■横溝正史■病院坂の首縊りの家.jpg

 
横溝正史の「病院坂の首縊りの家」
上・下巻あります。
金田一耕助最後の事件のこの本、少し前からもう一度読みたかったのですが、本棚の結構奥にあり、重なって収納している本を50冊は除けないと取れなかったので、後回しになっていました。読んだのは多分30年程前かな?おかげで細かい部分は覚えていたりするのですが、殆ど忘れていました。1度読み、もう一度細かい所が気になり、もう一度読みました。(再読の間に別の本を3冊ほど読みましたが)2度読んだら、内容を纏めたくなり、家系図等も作ってみたりしていました。内容を紹介する前に、何といっても登場人物というか、やはり家族構成が重要になってくる。

●法眼琢磨
幕末さる東北の大藩の典医。性格は豪放磊落、奔放逸脱だったようで、知り合いには結構いかがわしい人物もあり。後で登場する五十嵐剛蔵もその一人である。九段で医家として開業
●法眼鉄馬
琢磨の長子として生まれ、幼名銀之助。父親に似ず謹直な性格。
明治14年学校卒業。→陸軍軍医
(明治15年宮坂すみとの間に琢磨が生まれる)
明治17年ドイツ留学
明治21年父親の盟友五十嵐剛蔵の娘・朝子と結婚。
陸軍軍医→陸軍大学の教官。エリートコースを進んでいたが、日露戦争の頃の医療物資の不正の疑獄で貧乏クジを引き、退職(明治40年)。その後
明治42年に法眼病院設立。鉄馬48歳。
(明治36年正妻朝子との間に子供がなかった為、庶子である琢磨を養子縁組)
●朝子
五十嵐剛蔵の娘で鉄馬の正妻。毒にも薬にもならないといわれた女性。子供なし。
●千鶴
鉄馬の腹違いの8つ下の妹。ひじょうな美人。桜井と結婚するが死別(日清戦争で戦死)。弥生の母親。夫と死別後家長の命令で朝子の弟、五十嵐猛造と結婚。
●琢也
鉄馬と宮坂すみの庶子。明治36年に法眼家に養子縁組。弥生と結婚。佐藤冬子を池之端に囲い、小雪が生まれる。冬子の前夫の子供である敏男を可愛がる。詩人でもある。「風鈴集」という本あり。
●弥生
この話の重要人物。
千鶴と桜井健一の娘。千鶴に似て、美人。伯父の鉄馬を尊敬している。猛蔵には懐いている。
従兄弟である琢磨と結婚。万里子を生む。由香利の祖母。頭の回転が速く、決断力・胆力・実行力あり。稀代の才女。法眼病院と五十嵐産業の会長。
●万里子
弥生の娘。法眼病院の内科医三郎と結婚。由香利を生む。母親に似ず大柄で美人とは言い難かったようである。我儘に育ち傲慢。自分の運転する車で崖に落ち死亡。
●由香利
万里子の娘で、弥生の孫。気が強く、自由奔放な性格。五十嵐猛蔵のひ孫の滋と結婚→アメリカに。
●宮坂すみ
法眼鉄馬の妾として、池之端に囲われる。琢也の母親。
●鉄也
由香利の息子。父親は山内敏男?
●佐藤冬子
敏男という連れ子のある山内と結婚、山内死別後敏男を育てる。その後琢也の妾になり池之端に囲われる。生活能力はなかったが琢也の子供小雪を生む。戦後、空襲にあった池之端の家の中で首を吊り死亡。
●小雪
佐藤冬子と法眼琢也の娘。母親の死後、血のつながらない兄敏男と暮らす。「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」のヴォーカル。弥生の孫由香利と同じ年。その上容貌も生き写しである。
●山内敏男
佐藤冬子の前夫の息子。冬子に育てられる。「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」のトランペット奏者。バンドマスター。通称ビンちゃん。

で、原作の家系図を参考に作った家系図が
2021.04.26■横溝正史■病院坂の首縊りの家  法眼家の家系図●4.jpg


●五十嵐剛蔵
法眼琢磨の同郷の盟友で、年も近い。法眼鉄馬の舅。琢磨と相前後して東京に上京。かなりアクの強い人物で、いつの間にか大官に取り入り、政商に成り上っている。
●五十嵐猛蔵
五十嵐剛蔵の息子。幼時より父の同業者に育てられ、商売のウラやヤミをもくぐってきた。剛蔵に輪をかけてアクの強い人物。自分の姉の夫の妹・千鶴に懸想し、千鶴の娘・弥生をも手玉に乗せ、結婚する。千鶴との間に泰蔵あり。血の分けた息子泰蔵より弥生を可愛がる。
●五十嵐泰蔵
猛蔵と千鶴の息子。なぜか猛蔵に冷遇される。女中の光枝と駆け落ちするが、その後結婚。
●五十嵐透
泰蔵と光枝の息子。金銭目的であったような女との間に滋あり。
●五十嵐滋
透の息子。アメリカに留学し、帰国後法眼由香利と結婚。

こちらが五十嵐家の家系図

2021.04.26■横溝正史■病院坂の首縊りの家  五十嵐家の家系図●2.jpg


その他
●本條徳兵衛
明治25年創業の本條写真館の3代目
●本條直吉
徳兵衛の息子。
●兵頭房太郎
本條徳兵衛に育てられ、写真館で働く。その後退職し写真家になる。

●佐川哲也
「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」のドラム。→「パイレーツ」のリーダー
●秋山風太郎
「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」のピアノ。後の作曲家秋山浩二
●原田雅美
「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」のテナー・サックス。電気器具商。
●吉沢平吉
「怒れる海賊たち(アングリーパイレーツ)」のギター。日曜大工センターのマネージャー

以上が主要登場人物。かなりの人数を書きましたが、取り敢えず法眼家は大事です。

内容まで書くと明日になってしまいそうなので、続きは後日。







病院坂の首縊りの家―金田一耕助最後の事件 (1978年) (角川文庫)

病院坂の首縊りの家―金田一耕助最後の事件 (1978年) (角川文庫)

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2021/04/26
  • メディア: 文庫



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巣籠日記2■1●2021.04.25 [日々]

巣籠日記2■1●2021.04.25

まさか、もう一度巣籠生活に入ってしまうとは思いませんでした。
確かに大阪は感染者数が激増していたので、数日前より覚悟はしていましたが、休業確定は昨日の18時過ぎてからの通達でした。今回は百貨店協会もかなり粘っていたみたいですが、やはり世評というのもありますし、どうしようもなかったのでしょう。確かにこんなに増えると百貨店の中の販売員の中にも感染者が出ていますが、基本買い物やテーマパーク等もそうですが、お客の動きが流動的なのでクラスターは発生していなかった。百貨店は窓が解放しているわけではないので、かえって長時間勤務する販売員の方が危険かも。まぁねぇ、集客力はあるので、人流を止める為だからしょうがないのか。昨日は元々休みだったので、昨日の状況はわかりませんが、確かに駆け込みはありました。私が受けていた取り置き等もほぼ買いに来てくれていました。去年と同じ時期に休業になるので、この季節の需要の有る物が今年も買えなくなると思って、慌てて買いに来られるのは当然かもしれません。
一応休業予定は5月の11日迄です。あくまで、予定ですが。9日の日曜日までならわかるのですが、なぜ11日の火曜日なんだろう?何か理由があるのでしょうが、私にはわかりません。

またもや、頑張って1日目から日記再開です。去年はどうだった?と去年の日記を読み返していました。比べると、やはり危機感は減っていると感じました。こうも長いとどうしても“慣れ”からだらけてしまいます。唯一マスクだけはつける事に慣れてました。

で、私は運動不足になるのが嫌なので、というか、体がガチガチになると、動きにくくなるので、今回もウォーキング朝から行ってきました。久し振りに4㎞(たぶん5000~6000歩)歩いたら、しんどかった。普段仕事のある日は平均12000歩程歩いていますが、一日かけてと1時間弱では違って当然ですが。前回と同じコースで歩きましたが、桜はほとんど散っていました。


2021.04.25■1.jpg


こんな感じでした。往路はエアリズムのパーカーを羽織っていましたが、復路は脱いで半袖でも汗かきました。

帰ってからは、裁縫用の生地の整理と、10年振り位にPowerpointを開き、ちょっと復習していました。以前仕事で使っていたヴァージョンは古かったんですよ。で今私のPCに入っているのはそれより新しいので、機能も増えているだろうと思って。せっかく2週間以上も休みがあるので、何か仕事でもしたいしなぁ。と思っています。裁縫の方で何か作ろうかと思ったのですが、結構時間と材料費もかかるし、売れる自信がない。それだったら、PCのスキルをアップして、“ココナラ”に登録してみようかと考慮中。実際、物でない、スキルをオンライン上で取引って多いのかな?サイトを少し覗いてみましたが、怪しいのもちょくちょくあるようですね。

時間もあるし、外出も自粛なので読書は捗りそうです。録画していて見ていないDVDも溜まっている。もう少し気温が上がったら、冬物洗濯も控えています。もしかしたら、あっというまに休みは終わってしまうかもしれません。

取り敢えず今回の休みも日記頑張って書こうかと思っています。


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Professor Longhair■Live On The Queen Mary [音]

Professor Longhair■Live On The Queen Mary

前記事でポチってしまったCD、無事届きました。
   
2021.04.20■Professor Longhair■Live On The Queen Mary●1.jpg


このライブアルバムは1975年にポールマッカートニー、リンダ夫妻の招待でカリフォルニアロングビーチに係留されたクイーンメアリー号での船上ライブだそうです。
プロフェッサー・ロングヘアーは1918年生まれなので57歳の時ですね。この写真、その当時なのかな?最晩年でも61歳のはずですが、この写真モノクロのせいか、迫力あり過ぎ。
かなりご機嫌な、かっこいいアルバムでした。リマスター版なので、音もクリアで聴き易かった。LPも発売されているようです。

01.Tell Me Pretty Baby
叩きつけるように鍵盤を弾き、歌っています。ピアノもカッコいいし、声がピアノに良く合う声。

02.Mess Around
ベース、ドラム、パーカッションのリズム隊に合わせたピアノがすごく楽しそうな曲です。インストルメンタル。

03.Everyday I Have Blues
前回youtubeのリンクを貼っていた、このアルバムを買うきっかけになった曲です。無茶苦茶カッコいい。“ザ・ブルース”と感じる曲です。

Everyday I Have The Blues (Live)→https://youtu.be/_0q-PUXk1U8

04.Tipitina
この曲はアラン・トゥーサンさんが歌っていたので知っていました。ニューオーリンズの有名なクラブの名前はこの曲からとったそうです。

05.I’m Movin’ On
ギターの音が前面に出て始まるこの曲、無茶苦茶歌い辛そうな曲です。かなり低音。若い人には出せそうにない、オジサンだからこそ出せる低音って感じです。

06.Mardi Gras In New Orleans
この曲はその当時ヒットしたようです。口笛で始まり、ヴォーカルに入る。この歌い方、アラン・トゥーサンとかぶります。(私はアラン・トゥーサンの方が先に聴いたので)で、口笛で終わる。

07.Cry To Me
中々こぶしの効いた歌い方です。この人の歌い方はすごく色気があるのよねぇ。

08.Gone So Long
ピアノがカッコいい。アラン・トゥーサンもそうですが、鍵盤を軽く弾くのよ。日本人では中々見ないタイプの弾き方。体格の問題か指圧が強いのかしら?

09.Stagger Lee
タイトルの「stagger lee」の発音がカッコいいなぁ。

ほんっとアルバム全体がカッコいい。楽しいアルバムでした。かなりお薦めです。


Live On The Queen Mary

Live On The Queen Mary

  • アーティスト: Professor Longhair
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2019/04/05
  • メディア: CD





所で、私の住んでいる大阪、感染者数が激増しています。吉村知事も緊急事態宣言の要請を決定しました。大型商業施設やテーマパークの休業要請も視野に入っている様子。そうなると私は仕事が休業になってしまう。車のローン支払い中にこれは辛い。もし休業になったら、何か作って売る?う~ん、ちと思案しないといけないです。

そうそう私は百貨店の中のショップで働いているのですが、売り場以外のバックヤードにはストックや什器等が置かれているのですが、この間よりどうしても気になる什器がある。
誰もいない時にコッソリ写真を撮った。
2021.04.20■百貨店什器-1.jpg

カラーだと壁の色で場所がわかる可能性があるのでモノクロで。

これを漫画風に加工すると
2021.04.20■百貨店什器-2.jpg


何を思い出していたのかというと

2021.04.20■萩尾望都■百億の昼と千億の夜 P411.jpg

原作:光瀬龍、漫画:萩尾望都の「百億の昼と千億の夜」の中のプラトン(オリオナエ)が作った異次元空間移動出来る装置。なので。毎回見るたびに、これをくぐると異次元空間に・・・・等と妄想しています。





百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)

  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 1997/04/01
  • メディア: 文庫



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■Professor LonghairとAllen Toussaint [音]

■Professor LonghairとAllen Toussaint

2021.04.09■P Longhair とAllen Tossaint3枚●1.jpg


最近クラッシックの紹介ばかりだったな。と思ったので。
プロフェッサー・ロングヘアーを選んだのは、インスタグラムで細野晴臣さんのストリーズで名前を見て、そうだ、持っていたと思い出したので。
私にとってプロフェッサー・ロングヘアーは私の大好きなアラン・トゥーサンの師匠というイメージです。

Professor Longhair→https://youtu.be/lz14h8kQAGE

若きアラン・トゥーサン、かしこまっています。
この動画を探すとき、何年か前に二人でセッションしているもっと長い動画を見た記憶があるのですが、見つける事ができなかった。アラン・トゥーサンがまだ存命の頃だったので相当前だったのかな?残念。
プロフェッサー・ロングヘアーの詳しい事は
wiki→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%98%E3%82%A2

2021.04.09■P Longhair とAllen Tossaint3枚●2.jpg


私が持っているプロフェッサー・ロングヘアーのCDは1991年発売の写真に載っている1枚だけですが、独特の歌い方やピアノ、アラン・トゥーサンが影響を受けたのがわかります。Wikiによると「ロックンロール界のバッハ」と言われているそうです。それだけ多大な人に影響を与えた人って事なんでしょう。
これを書くのに動画を色々見ていたのですが、このLiveの音源がカッコよく、ポチってしまった。

Everyday I Have The Blues (Live)→https://youtu.be/_0q-PUXk1U8

写真に載っている他の3枚は若き頃のアラン・トゥーサンのアルバムです。左上のアルバムはソロアルバム1枚目の12曲+1960年以降のライブ15曲入りのドイツ版の様です。(輸入盤で裏を見たら、GERMANYと書いていました)元のアルバムは1958年なのでアラン・トゥーサン20歳です。かなりごきげんなアルバムです。ピアニストとしてのアラン・トゥーサンが堪能できます。



Mardi Gras in Baton Rouge

Mardi Gras in Baton Rouge

  • アーティスト: Professor Longhair
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 1991/11/19
  • メディア: CD





Live On The Queen Mary

Live On The Queen Mary

  • アーティスト: Professor Longhair
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2019/04/05
  • メディア: CD


↑ これをポチった。







From a Whisper to a Scream

From a Whisper to a Scream

  • アーティスト: Toussaint, Allen
  • 出版社/メーカー: Kent Records UK
  • 発売日: 1995/11/20
  • メディア: CD






Life Love & Faith

Life Love & Faith

  • アーティスト: Toussaint, Allen
  • 出版社/メーカー: Water
  • 発売日: 2006/08/01
  • メディア: CD




所で、今古い本を出してきて読んでいるのですが、最近の本との字数の違い、すごくありますね。同じ角川文庫で比べて見ました。

2021.04.09■1978年と2021年の角川文庫.jpg


一番最近買った2021年の本と1978年発行の本と。
1ページ、2021年は16×38=608文字、1978年は18×43=774文字でした。
若い時は小さい文字でも苦にはならなかったのですが、今は近視+老眼の上、古い本なので紙も色褪せて読み辛い。まぁ、読んだのがかなり前で内容もうろ覚えだったので2度目のドキドキで読み直しています。


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